船上カフェをやってる私はヤバい人です2 (ページ43)

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待ってる客が4人ページ43

それは突然のことだった

とある世界という名の本に封印されていたはずのやつは無理やりそこから出てきて

また私から何かを奪っていった。

｢悪魔…今日という今日は許さないぞ!!｣

怒りを露わにして戦闘態勢を取れば相手はククッと笑い懐から複数の水晶球を取り出し見せつけてきた。

一瞬なにがしたいんだと思い少し考えていれば私の脳内ではある結論に至った。

あれは私の大切な仲間である妖怪の力を結晶化したもの

あれ自身が妖怪の本体でもあるから今の状況は非常にまずいということだ。

｢はやくその子達を解放しなさい

さもないとあなたの魂ごと叩き壊すわよ…｣

冷静を装って睨みつけてもやつは余裕の表情で笑って水晶球を懐にしまった。

一体なんのつもりなんだか…

｢俺のことを侮るんじゃねぇよ…

そうやって猿みてぇに騒いでろ！｣

それだけを言うと自ら封印された世界に戻りご丁寧に鎖まで元に戻した

静寂だけが戻り、残ったのは悲しみと怒りだけだった。

妖怪…それは私にとって大切な存在以外に何も無い

河童に天狗に鬼…

私がどの世界に転生しても必ずそばにいてくれたあの子達は私の家族同然なのだ。

｢九ノ恵……皆ァ…！｣

失ってしまった存在に気づいた時にはもう遅い

その場に膝を着いて涙を流してもなんの意味もないのだ。

悔しさで地面を殴ると涙があふれる目を乱暴に擦る

こんな所で立ち止まってはダメだ

｢急いでやつを追いかけます！

被害を最小に抑えるためにもあなた達は神さんにやつを完全に封じ込めるための準備をお願いします！｣

必ず返してもらうんだ…

あの子達が泣く前に！

〜作者から〜

続編決定しましたと言う前にもう続くよみたいな流れを作るあたり私ってなんなんでしょうね…

どの世界に行くかはもう決定しているのでコメントで

｢〇〇の世界に転生して欲しい！｣

など書くのはおやめ下さい

では次の世界でお会いしましょう！