船上カフェをやってる私はヤバい人です2 (ページ37)

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新たな客が84人ページ37

｢まったく…君は彼女の思いを踏みにじる気なのかい？

なんのためにAが自分の命を捨ててまでこんなことをしたと思ってんの？｣

呆れて溜息をつきながら彼にそういえば黙り込んだ

なんのためにこんなことをしているんだか…Aはそんなこと全く望んでいない

彼女から頼まれたもののひとつは白ひげについてだった。

それは今から1週間ほど前

彼女に化けた九ノ恵を海軍本部に送り、作戦会議をしていた時に僕にお願いしてきたことがあった。

｢(原作と同じようにお父さんだけがマリンフォードに残って足止めをするかもしれない…だからそれをさせないようにして…！

死ぬのは私だけでいい！)｣

それと頂上戦争で命を落とした兵士や海賊も生き返らせて欲しい…なんていう願いも言ってた。

彼女はどこまでお人好しなのか…呆れてため息しか出なかった

それでも笑ってその約束を守ることにしたのだ。

でもまあ……

こんな地獄のような光景を見れば誰だってそう願うのかもしれない

そして桃色髪の青年も言っていた

ここにいる兵士一人一人に帰りを待つ家族がいる

これ以上失うのは命がもったいない…と

その言葉を覚えているから彼女は願い僕はそれを叶えるのだ。

｢桃色髪の青年…コビーくんの言う通りだね

これ以上死んで魂をこちらによこされるのも僕達が迷惑するんだ

魂をいれる器は綺麗にしよう…だからその魂に戻りなさい｣

右手を掲げるのと同時に太陽の光が強くなるとその光は傷ついた体を修復させた。

止血され傷口が塞がったその体に戻された魂たちは驚きそして喜んだ。

他にも仕事はいっぱいあるんだ

白ひげを僕が用意したワープホールに無理やり入れて目的地に強制送還させるとそのホールを閉じた

そして今度は彼女を抱えたままセンゴクのいる処刑台まで自分の翼で飛んで移動すると放送用でんでん虫を使い息を吹き返した兵士たちに告げた。

『君達に話すことは影の元帥の話…

ずっと彼女のそばにいた僕だから言える真実だ…。』

本当に全部話していいんだよね…

A