船上カフェをやってる私はヤバい人です2 (ページ20)

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新たな客が67人ページ20

(Noside)

仮面をつけた彼女が部屋から出たことを確認すると彼らは寝ていたベッドから離れた。

先程まで怪我していたことが嘘だったかのように元気になった彼らは1人の青年を囲んだ。

神｢……この部屋からはまだ出せないよ…今うちの船長があるものを準備してるからね｣

視線を移すことなく読書に集中してそう言うと彼らは顔を見合わせた。

ル｢…お前達の目的はなんだ｣

その瞬間ピタリと本を読み進める手を止め目だけを彼らに向けたシンは本を閉じてそれを懐にしまった。

神｢僕達が君たちを船に乗せた理由は君達を仲間にすること君達の正体は知ってる
世界政府直下暗躍諜報機関サイファーポールNO.9だろ？

君達は麦わらの一味と戦闘して敗北
そしてこれから君たちの長官スパンダムは父親の権力を使って自身の失態を君たちに被せるだろう…

そこで君達はエニエスロビーから逃げざるを得ない状態になるからその前に船長が君達を匿うために拾ったんだ｣

シンの説明を聞いて疑問を持つことが1つある

それを言ったのはカリファだった

カ｢なぜこれから起きる出来事があなた達にわかるのよ…｣

神｢………知りたい？｣

ニヤリと笑う彼の笑顔にゾッとし動けなくなった者達

逃げようにも逃げられない…そんな状況を変えたのは

貴〈おーい飯にするぞ！〉

扉を開けると同時にそう言い放った彼女の言葉だった。

(貴方side)

CP9を船に乗せて5日が経った

なんか…最悪な空気が流れているような気がする

食事している時も皆私のこと睨みつけてきたし

甲板に行けば皆で手合わせとかしてるから混ぜて欲しいなといえば逃げるように解散するし

私の死角を狙って攻撃してくる人がいるし…まあ全部避けるか覇気纏って防いでるけど

そして船長室に1人籠った私は内心ずっとこう思ってた

貴｢(私…完璧いじめられてるよな!?)｣

部屋の隅で体育座りをしてしょげているとドアをノックする音が聞こえてそちらを向いた。

神｢…なに落ち込んでるの｣

1番落ち着く人がやってきた瞬間私の気持ちは晴れやかになって気づけば彼に抱きついていた。

貴｢(きっ…聞いてよ神さん……あのね)｣