船上カフェをやってる私はヤバい人です2 (ページ2)

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新たな客が50人ページ2

私はサッチからあの実を奪い取ると腰に装備した愛刀…｢血染めちゃん｣を引き抜いた。

あれから血染めちゃんと戦っていくうちに彼女は強くなり形状を変えていった。

赤黒かった刃は薄いピンク色に変わり赤黒い要素は刀身に彫られた桜の花の模様くらいだ。

そしてどういうわけか私にテレパシーを送るようになってきた……正直怖い

血｢〈主…あのモジャ髭を殺る前に後ろのフランスパンを眠らせた方がいい…じゃないと色々めんどくさい……〉

おいおい恐ろしいこと言ってくれるねこの子は…

ティーチの攻撃を避けたりさばいたりしながらテレパシーの設定範囲をサッチのみにすると私は一言

貴〈親父にあとはお願いしますと言っておいて！〉

それだけをいってティーチに体当たりをかましてわざとヤミヤミの実を見せつけた。

ティ｢てめぇ…！｣

体勢を立て直す様子を見て厨房から出ていくと甲板まで走った。

あたりは真っ暗で波打つ音と潮の香りが鼻をくすぐった。

気配のみでティーチがやってきたことを感じると仮面を外してニヤリと笑ってこう言った。

貴｢永遠にさようなら……黒ひげ！｣

私の顔を見て驚きを隠せてない様子のティーチを無視して両手を合わせると一羽の鳥を呼び出した。

そして…その鳥にヤミヤミの実を持たせると物凄いスピードで遠くに飛んで行った。

ティ｢てっ…てめぇ何しやがるんだ!!｣

ヤミヤミの実を遠くに運んだだけですがなにか？

……さて、私も鳥を追いかけないとですね

先程鳥を呼び出した際に展開された魔法陣を足元に移すと私はそのまま魔法陣の上に乗った。

また最近気づいたのだが私は魔法陣を通して様々なところに移動できない。

てっきりワープとかできるのかなとか考えていたのだができない……というか魔法陣をくぐることすら出来ないのだ。

そこで私は自在に浮かしたりできるこの魔法陣に乗って空を飛ぶことはできないかと考えたのだ。

実験は成功…魔法陣を足場にして移動することができるようになった。

そうなればあとはティーチを誘き出して姿をくらませて海軍本部に帰還しよう。

そう考えてから行動に移すのは早かった。

魔法陣に乗り空を飛ぶと後ろからティーチが追いかけてきてる。

しばらく追いかけっこを続けると気づけば後ろにいたはずのティーチはいなくなり前方から神さんを乗せた迎えの船が来ていた。

久しぶりに私の船に乗った感想としては

ただいましか言えないよ

どうやって神さんは移動したか？

神の力よ！