玖拾漆の目 ページ47
戦いを終えた俺は炭治郎に歩み寄って大丈夫かと聞いた。
『随分とまあ派手な無理をしたようで』
「頸を斬ったと油断してしまいました…。」
そりゃあ新しい力を開花させたら誰だって自信を持ってやったと思うよ。
ふわりと笑ってお疲れ様と言うと手を伸ばして立たせようとした。
その時だった
ガキンッ!!
俺の持つ刀とは形状が違う不思議な感覚になるそれは知り合いの武器のようで、目の前で起きた出来事に不服そうな顔をした。
「なぜ私に刀を向けるのですか…冨岡さん？」
「…Aは鬼じゃない」
いきなりしのぶと義勇が現れたし、なんならお互いに勘違いをしているようだ。
しのぶは俺が鬼を目の前にぼーっとしてると思ってるし、義勇はしのぶが俺に斬りかかっていると思ってる。
俺はケラケラと笑って違う違うと言って義勇の羽織の裾を軽く引っ張った。
『義勇、この少年を覚えてないのか？』
「こいつは…！」
言葉足らずな彼に苦笑いしながら俺は炭治郎に耳元で囁いた。
『身体中痛むとは思うが、禰豆子さんを殺されたくなければ走って逃げなさい。』
「…！
すみません、サイコロさん！」
気合いで立ち上がって禰豆子を担ぐと走って彼は立ち去った。
それを許さないのがしのぶである
『あー手が滑ったー』
足元を狙うように糸を飛ばして、偶然を装った圧倒的悪意でしのぶを逆さに釣り上げた。
「そういう冗談はいらないのでこの糸を解いてください。
なぜ貴方のような人が姉さんに…」
そんな考え、今はいらないだろう？
クスリと笑ってグイッと引っ張れば空中に放り出されたしのぶは少し焦ってた。
人って自然と頭から落ちてしまうからこういう時はちゃんとキャッチしてあげよう。
『ふふ…可愛い蝶を捕まえて気分が良いな』
「この…！」
一瞬で俺の首元目掛けて小さな小刀が突き立てられたこのホラーを君達はどう感じる？
俺はね…なんも感じなかったよ
『(あっ…死んだ)』
でもどうにか助かったんだ
「A様、御館様から竈門炭治郎と竈門禰豆子を保護せよと伝言をお預かりしました。」
相棒鴉から御館様からの伝令を聞いたしのぶは俺を睨みつけて、後で説明をしろと言われた。
そうだな後で説明はする、でも今は御館様の元に急ごう。
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シロヌコ(プロフ) - サイステ先輩が推しになりそうというか推しましたありがとうございます (2022年12月2日 16時) (
レス) @page47 id: 09da8bad9a (このIDを非表示/違反報告)
何でもないひとだよぉ(プロフ) - なんか面白そうなタイトルじゃんと思ってみたらなんなんですか…くそおもろいじゃないですか！応援してます。更新これからも頑張ってください！！！！ (2022年11月16日 21時) (レス) @page44 id: 9cea2e06fa (このIDを非表示/違反報告)
オタク - 読む前「何か面白いタイトルやー」読んだあと「は？面白すぎんだろ。、、天才か？」サイコロステーキ先輩だって事忘れる面白さ。これからも頑張ってくだせい！！ (2022年10月9日 19時) (レス) id: da08d8ca50 (このIDを非表示/違反報告)
美奈(プロフ) - 成り代わりが読みたくて探していたらまさかのサイステ先輩の成り代わりに驚き、読み始めたら面白くて止まらず、ここまで読んでしまいました…控えめに言って神…続き楽しみにしてます！ (2022年8月6日 21時) (レス) @page18 id: 654a1bab90 (このIDを非表示/違反報告)
ロックマ - この作品最高です!!これからもがんばってください!!!!! (2022年7月13日 23時) (レス) @page2 id: 7ddd684455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：またたびはまた | 作成日時：2022年7月12日 20時
