玖拾壱の目 ページ41
どこもかしこも捩れたような酷い匂い
それが竈門炭治郎の考えだった
そんな匂いに体が竦んで前に進むのも躊躇う程だったが、隣に伊之助がいるという事実が彼を安心させたのだ。
先程の先輩を名乗るAが繰り出した糸について聞きたくても時間がそれを許してくれなくて聞けずじまい
どうしてそんな奇妙なことをしたのか、まだ分からないことだらけでそれだけで心がザワザワとか騒がしくなる。
そうして歩いている内に、茂みに隠れる一人の隊士を見つけた。
そっと近づいて肩に触れた瞬間、バッと振り返り戦闘態勢に移行したのは自分たちの先輩と思われる隊士だった。
｢応援に来ました、階級･癸
竈門炭治郎です｣
名乗れば彼の階級を復唱し、どの辺の地位であるかを理解すると顔が絶望の色に変わっていった。
｢なんで“柱”じゃないんだ…！
癸なんて何人来ても同じだ、意味が無い！｣
その言葉に苛立ちを覚えて先輩も後輩も関係ナシに彼の顔を殴ったのは伊之助だった。
意味無いのはコソコソと隠れて戦いもしない彼の方だ、せめて情報を寄越せと胸ぐらを掴む伊之助をどうにか落ち着かせようと炭治郎は慌てた。
『コラコラ…俺の同期だからいじめるのはやめてくれ。』
それは突然の登場
藤の花が香るような幻覚に驚きながらも声のする方を向けば、先程別れた先輩隊士のサイコロがケラケラと笑ってた。
｢サイコロさん！｣
｢えっ…サイコロ…？｣
同期と呼ぶには奇妙なあだ名と普段の彼とは全く違う格好に目を点にした。
｢えっ…お前は…ムゴッ!?｣
『戦いで腹も減ったろ？おにぎりでも食え
先程の隊士から情報を貰った。この森に入って鬼探していたら、いきなり隊士同士で斬り合いをはじめたそうだ。
まるで誰かに操られているように』
何処から出したのか分からないおにぎりを隊士の口の中に押し込んで流れるように情報を伝えるサイコロ
彼の正体を知るにはまだ早い
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シロヌコ(プロフ) - サイステ先輩が推しになりそうというか推しましたありがとうございます (2022年12月2日 16時) (
レス) @page47 id: 09da8bad9a (このIDを非表示/違反報告)
何でもないひとだよぉ(プロフ) - なんか面白そうなタイトルじゃんと思ってみたらなんなんですか…くそおもろいじゃないですか！応援してます。更新これからも頑張ってください！！！！ (2022年11月16日 21時) (レス) @page44 id: 9cea2e06fa (このIDを非表示/違反報告)
オタク - 読む前「何か面白いタイトルやー」読んだあと「は？面白すぎんだろ。、、天才か？」サイコロステーキ先輩だって事忘れる面白さ。これからも頑張ってくだせい！！ (2022年10月9日 19時) (レス) id: da08d8ca50 (このIDを非表示/違反報告)
美奈(プロフ) - 成り代わりが読みたくて探していたらまさかのサイステ先輩の成り代わりに驚き、読み始めたら面白くて止まらず、ここまで読んでしまいました…控えめに言って神…続き楽しみにしてます！ (2022年8月6日 21時) (レス) @page18 id: 654a1bab90 (このIDを非表示/違反報告)
ロックマ - この作品最高です!!これからもがんばってください!!!!! (2022年7月13日 23時) (レス) @page2 id: 7ddd684455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：またたびはまた | 作成日時：2022年7月12日 20時
