捌拾伍の目 ページ35
藤の家紋が見える屋敷にけが人を預けるとすぐに来た道を戻った。
いつの間にか屋敷の前にいたはずの子供たちはいなくなっていて禰豆子のいる木箱だけが残されていた。
『あー…子供達を守るために待機してたのに置いていかれたのか。』
さてどうしたものか
すると後ろから足音が聞こえた
誰かが戻って来たのなら屋敷の中の様子を見に行けるな。
『なんだ善逸くんか…いやちょうど良い、この木箱を見ていてくれないか？
中の様子を見てくる。』
｢中に入るの!?
止めときなよ死んじゃうよォ！｣
人の心配している暇があるなら隣にいる男の子を守れよ
ヒョイっと善逸の首根っこを掴んで木箱の傍に置くとさっさと屋敷の中に入って行った。
確か原作では三体の鬼がいて炭治郎、善逸、そしてまだ見ぬ彼がそれぞれ討伐した記憶がある。
本来は俺が介入する点はないのだが、まあ念の為に入る。
だって柱だから、ここで職務放棄したら責任が問われるんだよ。
その瞬間、鼓の音が聞こえて部屋が変わった。
『…！
ここの鬼は全て討伐されていなかったのか…まあいい、誰もいないのならば斬ってやる。』
禍々しく醜い容姿のそれは血走った目でこちらを見てきた。
｢肉ゥ…うぅ……新鮮な肉ッ!!｣
『おっと、さすがに血の一滴もやれねぇよ』
軽く飛び跳ねて回避すると天井を利用して足に強く力を入れて踏み込んだ。
＿＿藤の呼吸 伍の型 白藤
まるで何事も無かったかのように着地をして刀を収めると、鬼が背後から襲いかかって来た。
やっぱり獣だから細かいことに気づけない
お前の頚はもう切れてる
ずるりと音がするように頚の位置がズレて地面に落ちた。
｢に…く……｣
『来世は健全な肉が食べれたらいいな…。』
灰になったそれを横目で見て深くため息を着いてから頭を抱えた。
俺の知らない鬼が出てきた…まあその辺の鬼と変わらない雑魚に等しかったがおかしいな
やはり俺というイレギュラーのせいで少しばかり未来が変わっているな。
『辻褄合わせの為…いや、どちらかと言うと人数合わせか？』
まだ分からない…でも嫌な予感がする
俺の知ってる未来が変わって来ている
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シロヌコ(プロフ) - サイステ先輩が推しになりそうというか推しましたありがとうございます (2022年12月2日 16時) (
レス) @page47 id: 09da8bad9a (このIDを非表示/違反報告)
何でもないひとだよぉ(プロフ) - なんか面白そうなタイトルじゃんと思ってみたらなんなんですか…くそおもろいじゃないですか！応援してます。更新これからも頑張ってください！！！！ (2022年11月16日 21時) (レス) @page44 id: 9cea2e06fa (このIDを非表示/違反報告)
オタク - 読む前「何か面白いタイトルやー」読んだあと「は？面白すぎんだろ。、、天才か？」サイコロステーキ先輩だって事忘れる面白さ。これからも頑張ってくだせい！！ (2022年10月9日 19時) (レス) id: da08d8ca50 (このIDを非表示/違反報告)
美奈(プロフ) - 成り代わりが読みたくて探していたらまさかのサイステ先輩の成り代わりに驚き、読み始めたら面白くて止まらず、ここまで読んでしまいました…控えめに言って神…続き楽しみにしてます！ (2022年8月6日 21時) (レス) @page18 id: 654a1bab90 (このIDを非表示/違反報告)
ロックマ - この作品最高です!!これからもがんばってください!!!!! (2022年7月13日 23時) (レス) @page2 id: 7ddd684455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：またたびはまた | 作成日時：2022年7月12日 20時
