捌拾弐の目 ページ32
炭治郎と次に向かう地は浅草から南南東に向かった先にある。
お喋りな炭治郎の鴉は俺の相方鴉に少しは黙ることを学べとか言って怒られていた。
なんてことのない田んぼの広がる中にある道を歩いていたその時
｢頼むよ！
頼む 頼む 頼む!!
結婚してくれ！｣
耳を刺すような大声に顔を顰めれば炭治郎は声のする方向を見つめていた。
真似するように同じ方向を見れば溜息をつきそうになるのを抑えた。
金髪と黄色の羽織が目立つその青年は嫌がる乙女の表情すら分からないほどに泣き崩れていた。
｢何だ…？｣
炭治郎の声に反応するように飛んできたのは1羽の小さな雀
チュンチュンと鳴いて経緯を説明しているのだろうがなんて言ってるんだ？
｢そうかわかった！何とかするから！｣
『なんでわかるの？』
炭治郎が分からなくなる時があるが、この時ほど分からなくなる時は無い。
ズンズンと金髪の青年に近づき首根っこを掴むと無理やり制止することに成功した炭治郎
道の真ん中で何してるんだとか女の子と相方の雀を困らせるなと説教していた。
流石は炭治郎…長男だよ
『大丈夫…ではないよね。
うちの者が君に多大なる迷惑を掛けたことを詫びさせて欲しい。』
｢い…いえ、大丈夫です。
助けて下さりありがとうございます｣
俺と炭治郎にお礼を言った女の子はそそくさと家に帰ろうとしたのだが…
｢おいーーーっ!!
その子は俺と結婚するんだ！俺の事好きなんだから……な"っ！？｣
泣き叫ぶ青年に対して我慢の限界が来たようで往復ビンタを繰り返す様に乙女の強さに驚かされた。
｢いつ私があなたを好きだと言いましたか!!
具合が悪そうに道端でうずくまっていたから声を掛けただけでしょう！｣
｢俺の事好きだから心配して声掛けてくれたんじゃないの!?｣
この子本当に残念だな
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シロヌコ(プロフ) - サイステ先輩が推しになりそうというか推しましたありがとうございます (2022年12月2日 16時) (
レス) @page47 id: 09da8bad9a (このIDを非表示/違反報告)
何でもないひとだよぉ(プロフ) - なんか面白そうなタイトルじゃんと思ってみたらなんなんですか…くそおもろいじゃないですか！応援してます。更新これからも頑張ってください！！！！ (2022年11月16日 21時) (レス) @page44 id: 9cea2e06fa (このIDを非表示/違反報告)
オタク - 読む前「何か面白いタイトルやー」読んだあと「は？面白すぎんだろ。、、天才か？」サイコロステーキ先輩だって事忘れる面白さ。これからも頑張ってくだせい！！ (2022年10月9日 19時) (レス) id: da08d8ca50 (このIDを非表示/違反報告)
美奈(プロフ) - 成り代わりが読みたくて探していたらまさかのサイステ先輩の成り代わりに驚き、読み始めたら面白くて止まらず、ここまで読んでしまいました…控えめに言って神…続き楽しみにしてます！ (2022年8月6日 21時) (レス) @page18 id: 654a1bab90 (このIDを非表示/違反報告)
ロックマ - この作品最高です!!これからもがんばってください!!!!! (2022年7月13日 23時) (レス) @page2 id: 7ddd684455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：またたびはまた | 作成日時：2022年7月12日 20時
