陸拾伍の目 ページ15
また時間だけが経った
二十一になったばかりの若造とはいえその辺の一般人よりも圧倒的に強い力を持った俺は
｢Aさん！次の任務場所に移動を！｣
｢A先生！いつまで団子を食べてるつもりなの！｣
｢さっさとその団子食わないと置いて行くぞ…｣
一羽のカラスと二人の補佐のせいでゆっくり団子が食えなくなった。
肩に乗ってる鴉を撫でて宥めるとにっこりと笑って椅子から立ち上がった。
『担当区域にこんなに美味い茶屋があったら誰だって立ち寄るでしょうが。
それに次の任務先もここから遠くはないし』
｢あんたはゆっくりし過ぎなんだよ…！｣
獪岳の睨みでようやく早足で店を出るといつものように店主に挨拶をして次の目的地を目指した。
こんな感じで俺はマイペースに行動する人間になった。
もはや俺の世話係となってしまった時透有一郎と獪岳はすっかり成長して俺と並ぶんじゃないかと思うような強さを持っていた。
でも俺には一度も勝ったことねぇけどな！
『よし…せっかくだからこの辺で準備運動でもするか。
お前ら全集中･常中が使えるなら四半時で目的地に着くでしょう。』
よぉいスタートの合図で俺が一番に駆けると後ろから驚きの声が上がった。
木々を飛んで川を飛び越えたらあっという間に目的地に到着
｢ぜぇ…はぁ……はやすぎだよ…っ！｣
必死に食らいついてどうにか到着した2人は途中呼吸を乱したのか息があがっていた。
まだまだだな2人は…でもこれから成長するチャンスがあると解釈するか。
ケラケラと笑いながら2人の頭を撫でてよく頑張ったと言うとピタリと動きを止めてこちらを見ていた。
『日が沈むまで時間がある。
せっかくだから藤の紋の者にお願いして休ませてもらおう。』
方向を変えて藤の紋の目印に向かって進むと後ろから着いてくるひよこ達に口元が緩む
俺マジでこのツンしかないガキンチョの躾を頑張ったから誰か褒めて欲しい
小さな事でも褒めて構ってあげたら立派な猫に成長しました。
茶を飲んで体を休めた後はやる事しっかりやって屋敷に帰るんだ。
『柱と補佐が二人もいるんだ…負けない自信があるな。』
｢ふん…脚を引っ張るなんて事がないようにするんだな。｣
｢先生なんだからある訳ないでしょ。｣
それもそうだな
俺は何度も思い出す
これは未来に抗う俺の物語なんだと
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シロヌコ(プロフ) - サイステ先輩が推しになりそうというか推しましたありがとうございます (2022年12月2日 16時) (
レス) @page47 id: 09da8bad9a (このIDを非表示/違反報告)
何でもないひとだよぉ(プロフ) - なんか面白そうなタイトルじゃんと思ってみたらなんなんですか…くそおもろいじゃないですか！応援してます。更新これからも頑張ってください！！！！ (2022年11月16日 21時) (レス) @page44 id: 9cea2e06fa (このIDを非表示/違反報告)
オタク - 読む前「何か面白いタイトルやー」読んだあと「は？面白すぎんだろ。、、天才か？」サイコロステーキ先輩だって事忘れる面白さ。これからも頑張ってくだせい！！ (2022年10月9日 19時) (レス) id: da08d8ca50 (このIDを非表示/違反報告)
美奈(プロフ) - 成り代わりが読みたくて探していたらまさかのサイステ先輩の成り代わりに驚き、読み始めたら面白くて止まらず、ここまで読んでしまいました…控えめに言って神…続き楽しみにしてます！ (2022年8月6日 21時) (レス) @page18 id: 654a1bab90 (このIDを非表示/違反報告)
ロックマ - この作品最高です!!これからもがんばってください!!!!! (2022年7月13日 23時) (レス) @page2 id: 7ddd684455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：またたびはまた | 作成日時：2022年7月12日 20時
