陸拾肆の目 ページ14
あの後、相方鴉が見張り番をしていた実家への仕送り品を受け取ると台車を引いて屋敷まで運んだ。
『そうだ…お前はこの先どうしたい？
俺のもとで働くか？そっちの方か利益もあるぞ。』
未だに後ろに着いてくる餓鬼にそう話しかけると、力なく目を伏せてボソボソと呟いた。
｢それが俺にとってなんの利益になる？
強い奴の元で働いたところで俺が壱の型を使えると思ってるのか？｣
こりゃあ拗れてるな
どうしたものか…前を向くとなんて言い返そうか考えた。
このガキンチョの性格をどうにかするためにも何か言わないといけないんだよな。
どうやってこのガキを躾けるか…そうか
俺はこいつを躾けたいんだ
『…お前は自分を認めてくれる居場所が欲しい
違うか？』
｢あ？
そんな事言って何になるんだよ｣
ふむ生意気だ
きっと彼は人に対して甘えるとかした事ないし、今まで出来なかったのだろう。
雷の呼吸の壱の型…基礎中の基礎が使えずに今まで過ごしてしまったから苦しいのだろう。
ならば今までの自分を褒めて、これからの自分に厳しく行こう。
『取引をしよう
お前が俺の補佐になって活動すれば柱を補佐する有能な隊士と見られて誰も文句は言ってこない。
その地位をやる代わりにお前はお前にしか使えない新しい雷の呼吸の型を編みだせ。』
自尊心にまみれた男はいずれ虎になる
醜い獣になる前に俺が拾って従順な犬か可愛い猫にしてやるよ。
差し伸べられた手を取るかどうかは彼次第
｢新しい雷の呼吸の型…?
そんなの出来るわけないだろ｣
『あっれ〜？君ともあろう者が出来ないとか言うのかww
ごっめーんw俺の勘違いだったみたいだな！』
悪かったと笑いながら帰ろうとすればすぐに引き止められた
ちらりと顔を見ればイライラしているオーラに加えて闘志を燃やしているのが目に見えてわかる。
｢いつ俺がやらないと言った…いいぜ
やってやる！そしてお前の地位も奪ってやる！｣
いいねぇ…そのくらいやる気がないとこちらも張合いがないってものだ。
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シロヌコ(プロフ) - サイステ先輩が推しになりそうというか推しましたありがとうございます (2022年12月2日 16時) (
レス) @page47 id: 09da8bad9a (このIDを非表示/違反報告)
何でもないひとだよぉ(プロフ) - なんか面白そうなタイトルじゃんと思ってみたらなんなんですか…くそおもろいじゃないですか！応援してます。更新これからも頑張ってください！！！！ (2022年11月16日 21時) (レス) @page44 id: 9cea2e06fa (このIDを非表示/違反報告)
オタク - 読む前「何か面白いタイトルやー」読んだあと「は？面白すぎんだろ。、、天才か？」サイコロステーキ先輩だって事忘れる面白さ。これからも頑張ってくだせい！！ (2022年10月9日 19時) (レス) id: da08d8ca50 (このIDを非表示/違反報告)
美奈(プロフ) - 成り代わりが読みたくて探していたらまさかのサイステ先輩の成り代わりに驚き、読み始めたら面白くて止まらず、ここまで読んでしまいました…控えめに言って神…続き楽しみにしてます！ (2022年8月6日 21時) (レス) @page18 id: 654a1bab90 (このIDを非表示/違反報告)
ロックマ - この作品最高です!!これからもがんばってください!!!!! (2022年7月13日 23時) (レス) @page2 id: 7ddd684455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：またたびはまた | 作成日時：2022年7月12日 20時
