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47話 ページ48

今日も今日とて仕事なうですわ

最近は新入りのチゴラスを観察して考察している。

他の仲間とも仲良くしているから嬉しいよ


サ「博士、また他の研究所から連絡が来てます。」

『すぐに断ってくれる?信用出来ないとか適当に答えて大丈夫だから。』


これもいつものこと

たまに共同研究しないかとか依頼が来るんだけど、それら全ては全部パスしてる。

理由は私が嫌だから


実を言うと、私は人間不信である


むかーしむかしにドラゴンポケモンを狙ったハンターがいて、守ってたら一緒に誘拐された。

どうやら私がポケモンと話せることを何処かで知って利用しようと考えたんだろうね。

そこから色々と酷いことされて人間が信じられなくなって今に至る。

ちなみにサダノリくんとメグちゃんとこうやって当たり前のように話すのに1年はかかった。


『人間なんて心の内に何を潜めているのかわかったもんじゃない…。』

サ「(本当にもったいない人だよな…)」


サダノリくんが何か言いたげだけど、無視してパソコンのウィンドウに集中していると1本の電話がかかってきた。

応対するのはいつもメグちゃん、そしてその内容をすぐに伝えてくるのだ。


メ「A博士、クチバシティのサクラギ博士から御連絡がありました。

なんでも、リサーチフェローの少年2人にドラゴンについて講義をして貰えないかって…。」


ピタリと手を止めた

サクラギ博士ってあの人か…あの〜最近クチバシティに研究所を設立した人。

開設する日に遠目でその様子を見てたんだよね…挨拶はしなかったけど人柄が良さそうな人だ。

というか実際人柄は良いんだけどね


『サクラギ博士ね…リサーチフェローの少年2人ってサトシくんとゴウくん?』

メ「知ってるんですか?」


そりゃあ主人公だからね

というのは冗談で、おそらく最年少のリサーチフェローだと思うようん。


『まぁ…ちょっとね』


とりあえずはぐらかしておこう

ヘラヘラと笑って再び視線をパソコンのウィンドウに向けてキーボードで文字を打ち込む。

それをつまらなそうにじっと見つめるのはサダノリくんだった。


サ「博士…そろそろ他の研究所と一緒に仕事しても良くはありません?」

『やだ、人間と関わるのはサダノリくん達で十分

大体なんで皆私と仕事したがるのよ…』


少しだけイライラして傍に置いた蓋の着いた飲み物を手に取るとその中身を一気に飲み干した。

というか私が研究しているのはなんのためだと思ってるのさ…。

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作者名:またたびはまた | 作成日時:2021年8月9日 23時

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