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44話 ページ45

至近距離でエアスラッシュを撃ってきたフライゴンの2枚の羽をしっかりと掴むのは、サザンドラの両腕の先にある頭のような手。

パペットのようにも見えるけど、ちゃんと口としても使えるしなんならテレビ見ながら腕に着いた頭でポップコーン食べてた。

可愛らしいパペットのような頭と勘違いするなよ…あれでも一応牙は生えてる!


『よし、そのままフライゴンにかみくだく!』


ぐっ…と両腕にある口で、一層強くフライゴンの羽に噛み付くとさらにとどめを刺すように本体の口で噛み付いた。

サザンドラは3つの頭でひたすら敵に食らいつくポケモン

その鍛えられた顎と牙があれば簡単に大ダメージを狙えるのだ。


まあサザンドラの特性はがんじょうあごじゃないけどね


キ「相変わらずだな…ばかぢからで振り払え!」


もうすぐで落とせそうというところで、フライゴンの力が増幅されてサザンドラは吹っ飛ばされた。

ここで使ってくるのか…それでも今のタイミングでばかぢからを使うのは賢くなかったな。


『サザンドラの怖いところは近づいても離れていても技が飛んでくることをよーく覚えておきなさい…

サザンドラ、りゅうのはどう!』


サザンドラの技4つ目となるこの技は、安定して打てるドラゴンの特殊技…うちの子にはピッタリの技だよ。

3つの口を合わせて力をひとつにまとめて溜めると、フライゴンを完璧にロックオンしてそれを発射する。

ある程度ダメージを受けていてしかもドラゴンタイプのフライゴンにはりゅうのはどうは効きすぎる。

爆発音にも近い轟音と砂埃で周りが見えなくなる、これは油断出来ない


『サザンドラ、上空に逃げろ!

奴はまだ戦闘不能じゃない可能性もある!』

キ「逃がさねぇ…!追い詰めてやる!」


彼は意外と有言実行型なのかもしれない…そして彼に似てポケモンもまた行動に出すタイプ。

砂埃から出てきたサザンドラを見てほっとしたのもつかの間、尾の先に噛み付くフライゴンを見て私は目を丸くした。


こりゃあ9年前を思い出すよ


兄様と幼いキバナがバトルしていたのを私はよーく覚えてる。

上空に逃げる兄様のハクリューに食らいつくようにナックラーを追わせていたのはびっくりした。

確かにナックラーの時よりも強いよ…今のキバナにあっているのかもしれない。


でもね


『勝つのは私だ!くたばれこのトカゲ野郎!』

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作者名:またたびはまた | 作成日時:2021年8月9日 23時

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