41話 ページ42
ここはナックルシティジムスタジアム
ガラル地方の伝統行事「ジムチャレンジ」の最後の関門と呼ばれる程に厳しいジムリーダーが行く手を拒む
そんなガラル最強のジムリーダーは現在
キ「うぅ……ほんと嫌い…まじで嫌い!」
駄々をこねていた
事の発端は先日、ポケモンワールドチャンピオンシップス決勝戦という彼にとっては大事な日だと言うのに、急な仕事が入って見に行くことが出来なくなったのだ。
よりによって自身のライバルであるダンデと憧れの存在であるワタルという熱い試合を見逃すという…駄々をこねるのも無理はない。
そして身長190cmはいっているであろう男を宥めるのは部下のジムトレーナーであり、そろそろ限界が来ていた。
目の前の大きな子供の機嫌を治すためになにかないかと考えた時、奇跡は起こったのだ。
まさかのワタルがナックルジムに挨拶しに来ているのだ。
ジ「きっ…キバナ様!お客様がお見えになりました!
応対しにいきましょう。」
キ「…パス」
ジムトレーナーが動かそうとしても不機嫌な彼は全てを拒んだ。
ここはネタばらしを覚悟で言おう…そうジムトレーナが決めた時だった。
ワ「キバナくんが具合悪いと聞いたのだが…大丈夫かい?」
全員が目を丸くして驚いた
何故こんなことろにレジェンドとも言える存在がいるのか理解できないし、したところで脳が夢だと判断するかもしれない。
それよりも気になるのは
キ「ひぇ…ワタ…ワタルさん……!?」
小さな声で無理だとか死ぬとか呟く様子が限界オタクそのものでワタル以外が呆れていた。
その反面理解出来るその姿は皆がキバナに味方する程だった。
ワ「えっと…本当に大丈夫かい?」
キ「はっ…はい!大丈夫です!」
先程まで項垂れていたのが嘘だったかのように背筋を伸ばして挨拶をしていた。
少し緊張している雰囲気が拭えないのが否めない状況である。
ワ「それと…いつまで隠れてるつもりなんだ。
A」
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作者名:またたびはまた | 作成日時:2021年8月9日 23時