どうも、ポケモン博士です。 (ページ41)

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40話ページ41

私なんて言った？

ガラル観光したいですって言ったよ？

なのに真っ先にナックルシティに向かうて…これ絶対ドラゴンジムに挨拶しに行く流れじゃん

別にいいよ？挨拶するのは礼儀としては正しい行動だもん。

正直私はちょっと…行きづらい理由というのがありましてね？

私の想いは兄様には届かず、ズカズカと進んでいくから慌ててその後ろをついて行く。

『兄様…これから一体何処に…』

ワ｢あぁ言い忘れてたな。これからナックルジムに挨拶しに行くぞ｣

やっぱりね！

そうだと思ったよ！

兄様ってそこら辺は義理堅いというか一般常識として考えているというか…

まあでも私は後ろに隠れてればいいよね？というかアイツに合わなければ別に挨拶だって怖くない

……いや、怖いのかもしれない

『(大丈夫…まだ知ってる人だから大丈夫)』

少し震える手をどうにか抑え込もうとして立ち止まると、兄様がそれに気づいて歩みを止めた。

顔を顰めて私の前に手を出すと、私は直ぐにそっちを見て顔を上げる

ワ｢まだ…怖いか？｣

『……いえ、ナックルジムは我々がお世話になった地でもあります。今更行くのが怖い訳ありません。』

にっこりと笑って兄様の手の上に自分の手を置くと、暖かくて落ち着く

ワ｢そうか…では行こう｣

『はい！』

だから大丈夫だよ兄様

たとえ昔に起こった事件がまだ私の中で恐怖として残ったとしても

『(頭はまだ痛むけど全然マシだ…)』

大人になってこの世界をもっと深く知ったからこそ怖さは和らいだ。

行ってやろうじゃんナックルジムに