38話 ページ39
サトシとダンデのポケモンバトルが終わった後ダンデは直ぐに関係者によって連れて行かれた。
サトシとゴウもカントー地方に戻るみたいで、別れの挨拶をしようというときに電話が鳴った。
あ〜…嫌な予感がする
心底嫌そうな顔をする私の隣で首を傾げるゴウの可愛さに笑みが零れそうになるが、どうにか耐えて電話に出る。
『はいAです…』
私が出た瞬間聞こえてきた声はやはりワタル兄様だった。
そこからは地獄の質問攻め
今どこにいるんだとか、状況を聞いてきたりする…だから兄様との電話は嫌なんだよ!
『私は今シュートスタジアムの前にいます…ですから勝手に全速力で来ないでください。私がそちらに行きますから』
ワ「わかった、シュートスタジアムだな?
カイリュー行くぞ!」
おい人の話聞け
突然通話が切れて頭を抱えると、私はどうするか考えていた。
あの人絶対カイリューに乗ってスタジアムに押しかけるよ
ここの管理者がなんて言うか…考えたくないけど解決法を考えないとダメだ。
じゃないと…
ワ「A!こんなところにいたのか…」
電話切って直ぐにやってくるのがうちの兄だ
カイリューの疲労困憊している顔が見えないのか?
いや、あれはどちらかと言うと私と同じように呆れてるな。
『兄様…今すぐカイリューから降りてください
ごめんなさいカイリュー…朝からこんなことをさせられるとは思わなかったでしょうに…。』
片手で兄を持ち上げカイリューから降ろすと、カイリューの好きなところを優しく撫でた。
目を細めて嬉しそうに笑うと、今度は愚痴を言ってきた。
私に関わったポケモンは皆私と話せることを知る。
だからこの子もミニリュウの時から一緒にお話をしていたのだ。
『(なるほど…昨日は妹に隠れて勝負に負けて落ち込んでいたから慰めるのに必死だったのに
朝になって私の泊まってる部屋に行けばいなくて、私を探すのを手伝わされたと…)』
自分の相棒に何させてるんだよ
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作者名:またたびはまた | 作成日時:2021年8月9日 23時