どうも、ポケモン博士です。 (ページ33)

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32話ページ33

私はただ怒りを理論と共にぶつけた。

『あなた達はチャンピオンダンデのリザードンを見て大人しいだろうと勘違いした。それがこのような事態を招いたのですよ？

メガリザードンXはリザードン自身が気を抜けば簡単に自我を失って暴走する。

それなのにトレーナーである私の許可もなしに勝手に写真を撮って、多くのフラッシュでリザードンはびっくりしてしまった！

もっとポケモンの気持ちを考えなさい！』

ほんの少しだけ息を乱して呼吸を整えている時には、辺りはシーンとしてた。

こんなこと…したくなかったんだけどね

すると、リザードンに襲われかけていた子供が私に近づいて謝ってくれた。

｢ごめんなさい…ごめんなさい…！｣

『…謝るのならリザードンに言ってあげて

本当はあんなことリザードンだってしたくなかったんだから。』

泣きじゃくる子供と目線を合わせるようにしゃがむと、帽子をとって頭を撫でる。

そしてリザードンが私の顔の横まで自身の顔を近づけて子供の涙を舐めとっていた。

『リザードンは自分よりも弱い立場の者に絶対に炎を噴かない義理堅いポケモンなの。

それにこの子の場合泣いてる人やポケモンをほっとけない正確なのよ。』

本当に…うちのリザードンは身も心も全てが美しいポケモンである。

すると何処かから拍手が聞こえた。

次第にそれは次から次へと広がって大喝采が怒ってた。

だからリザードンがびっくりするからやめろ

ダ｢すごいな君…普通の人間だったらあんな状態のリザードンに近づかないぞ｣

唖然とするチャンピオンの顔もレアだなとか思いながらも私は心の中で嘲笑った。

私を誰だと思ってんだコノヤロウ…ポケモン博士だぞ？

ドラゴンの研究をすれば怪我なんて日常茶飯事。最近はチゴラスの噛みグセ治すために必死だったんだから手どころか身体中ボロボロよ。

『ドラゴンポケモンを世話すれば当然でしょう…。

さてと、早くスタジアムに行きましょうか

ワタル兄様も早く行きましょう。』

ダンデの手を取り遠くで見ていた兄様の手も取ると、まっすぐシュートスタジアムに向かって歩いていった。

そういえばこのふたりはお互いを理解しているんだよね？今日対戦する時に初めましての挨拶したらぶん殴るぞ。

せめて前日に打ち合わせの時とかに挨拶しておくとかやってるでしょ普通…

なんてことを考えていた私だった。