27話 ページ28
やったな…なんてことをしたんだ私ぃ…!
ワイルドエリアに行けば人がポケモンに襲われてたから助けたのはいいよ?でも助けた対象がアカンのよ。
後ろから着いてきてるのって…ガラルチャンピオンのダンデだよね?
1人で行動するなよあなた超がつくほどの方向音痴だよね?
『…なぜ着いてくるのですか?』
ダ「すまない!道に迷ったのでせめてナックルシティまで案内してくれないか?」
なぜナックルシティ…まあそこまで行けば知り合いに引き渡せるかもね。でもナックルシティに行く気にはなれない。
『(ナックルシティにはキバナがいるから行きたくないんだよなぁ…)』
というかダンデって確か今日ワタル兄様と試合するんだよね?
さっさとシュートシティの大会関係者に引き渡した方が良くね?
先程から疑問だらけの私ですまないが、色々と考えさせてくれ。
『…あなたはガラルチャンピオンのダンデさんでよろしいですか?』
ダ「その聞き方からして、君はガラルの人間ではないね?」
まあね…私はジョウトの人間だから
私はクルリとダンデの方を見て腕を組んだ。
『ちょっと…怒らせてもらいます。
あなた今、リザードンを出して力で解決しようとしましたね?
そんなことしたら余計にバンギラスを興奮させて驚かせてしまいます!めんどくさいことをするのならバトルせずに隙を作って逃げた方が何倍も安全です!』
さすがのチャンピオンも私の説教に圧倒されて自然と正座してた。
それにしても、この人がチャンピオンダンデか…筋骨隆々でまるでカイリキーである。
それにしてもこんなに立派な筋肉が出来るなんてな。やはり人間にも個体差というものはあるらしい。
私だってそれなりの鍛錬を積んで強靭な肉体になったはずなのに腕ほっそいよ?
研究所の中ではサダノリ君よりも力持ちだから2人とも私に荷物の運搬をお願いする時あるんだよね。おかしいからねそれ
ダ「えっと…そろそろ離れてもらうとありがたいのだが。」
ハッとして無意識に彼の腕に触れていた手を素早く離す。
話題を変えるために咳をしてちらりと彼を見ると、首を傾げてこちらを見てきた。
『えっと…確か貴方は道に迷っていたのですよね
確か今夜シュートシティでポケモンワールドチャンピオンシップスの決勝戦に貴方出ますよね?
私もシュートシティに行かないといけないので一緒に行きましょう。』
おいやめろ…その少年のようなキラキラとした目でこっちを見るな!
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作者名:またたびはまた | 作成日時:2021年8月9日 23時