24話 ページ25
カタカタとキーボードを打ち込んでいる私しかいない研究所
サダノリ君は夜勤明けで研究所の上の階にある部屋で寝てるし、メグさんはお休みだからね。
『あっ…化石研究所から連絡来てる。』
前に依頼したチゴラスの化石の解析と復元が出来たみたい。
わざわざカロス地方に行ってチゴラスの化石を譲り受けてもらったのをカントーに持ち帰って解析を頼んだのだ。
私は研究所の戸締りをしてサダノリ君に向けた置き手紙を書いて荷物を持った。
『化石の解析と復元頼んだはいいけどグレンタウンって遠いんだよなぁ…』
溜息をつきながら電車と船を乗り継ぐこと数十分…ようやくグレンタウンにたどり着いて休憩を挟むと、再び研究所を目指した。
グレンタウンにある研究所はかつてフジ博士という方が創設した施設で、そこにはグレンタウンジムリーダーのカツラも携わっていたという。
『こんにちは、チゴラスの化石の解析依頼をした者なのですが。
研究責任者はいらっしゃいますか?』
受付の人に用件を伝えると、すぐに電話を繋いで確認を取ってくれた。
それが終わると、責任者のもとまで案内してくれて優しさを感じる。
『こんにちは博士』
博「これはこれはA博士!よくぞここまで足を運んでくださいました。」
やめてくれ未だに博士って呼ばれるのに慣れてないんだからさ
用件を済ませるために話題を振れば、すぐにモンスターボールを差し出してきた。
博「こちらがアゴの化石を解析及び復元をして誕生したチゴラスになります。」
『確認しても宜しいですか?』
中にちゃんとチゴラスがいるか確認するために許可を貰うと、私は広いスペースにチゴラスを出した。
やはり目覚めたばかりであることもあって戸惑いを隠せないでいるチゴラスだったけど、私と話していると安心したのか落ち着きを取り戻しつつある。
よし、じゃあチゴラスを連れて帰って研究するとしますかね。
私は責任者である博士に挨拶をして研究所を出ると、すぐにヤマブキシティにある自分の研究所を目指すことにした。
観察して考察したいのもあるけど、やっぱり新しい仲間を紹介したいというのが大きいかな。
『よろしくね、チゴラス』
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作者名:またたびはまた | 作成日時:2021年8月9日 23時