どうも、ポケモン博士です。 (ページ22)

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21話ページ22

始まったキバナとの試合

先に動いたのは私達だった。

『モノズ、きあいだめ！』

まずは急所に当てやすくしよう

はりきりの効果で命中率が0.8倍だから当たったら急所になるようにしないとね。

キ｢ナックラーすなかけだ！｣

ぐっと脚に力を入れて飛びつくように距離を詰めてきたナックラーの口から吐き出された砂にモノズは戸惑っていた。

これで命中率が下がってしまった…ただでさえ命中率が低いのに困ったな。

でも今こんなに近くにいるのにチャンスを逃すわけにはいかないわ

『近づいて来た今がチャンス…モノズかみつく！』

私の指示を聞いた瞬間ニヤリと笑ってナックラーの首元に噛み付いたモノズは決して離れなかった。

慌てているナックラーに次の指示を出そうとするキバナ…そうはさせないから

『次の手を出させるな！そのままダメおし！』

パッと首元から離れてしっかりと着地すると、勢いよく頭突きをするように攻撃を仕掛けた。

ダメおしは相手がダメージを受けていた場合、2倍の威力になる技だ。

吹っ飛ばされてひっくり返ってしまったナックラーを見てキバナは考えていた。

キ｢…！

ナックラー、その場で回れ！｣

何をする気なんだと考えたけど、すぐに理解した。

アイツその場で回転して砂埃を起こして視界が遮られている状態で立て直すつもりだ。

私の予想通りナックラーがその場で回転して砂埃を起こした。でもモノズはナックラーの匂いを覚えちったんだよな…

『モノズ、ナックラーの匂いは覚えてる？』

モノズはこくりと頷いて鼻を動かした。

目が悪いのだから別の器官で補うしかないと言ったけど、意外とモノズって鼻がいいのよね

すぐにナックラーの居場所を特定して嬉しそうに私に教えてくれた。

『よしモノズ…今見つけた方向に向かってりゅうのいぶき！』

深く肺いっぱいに息を吸い込んで力を貯めると、勢いよくそれを吐き出した。

青紫色に変色した息吹は一瞬にして砂埃を収めてナックラーに直撃させた。

それなりのダメージにはなったでしょ

審｢ナックラー戦闘不能！モノズの勝利です！｣

なんと…もう倒れちゃったのね

さすがは兄様のポケモンだ…育成中とはいえつおい

『お疲れ様…とても良い動きをしていましたね』

頭を撫でていると急に頬擦りをしてきて驚いたけど、意外とモノズの毛はフサフサしていて気持ちいいな。

なんやかんやで私、初バトルで初勝利しました。