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13話 ページ14

その後、その辺に落ちてたキズぐすりで足裏の傷の手当しながらセキタンザンに足が痛かった理由を説明していた。


『さっきはごめんなさいね…足の裏に耐熱ガラスの破片が刺さっていたから、それを引き抜くためにかなり乱暴にしちゃって。』

〈驚いたよ…まさか僕の言葉を理解して更には言葉を真似してこうやって話しかけてくるなんてさ。〉


ここで私のポケモンと話す能力について説明をしておくとしよう。

ポケモンの言葉は2種類ある

1つはそれぞれのポケモンにしか理解できない鳴き声が言葉になってるパターン

もう1つは全ポケモンが共通で理解出来る特殊な周波が言葉になってるパターン

人間に置き換えるなら日本人が日本語を使っている第一言語と、世界共通の言語の英語が第二言語である感覚と同じだ。

これに気づいたのは私が5歳の頃、色んなポケモンを観察するようになって2種類の言語を使い分けていることを発見したのだ。

ここは前世の世界とは違うかもしれない。

そして、今の私はセキタンザンの鳴き声を耳で聞き取ってこんな感じだろうと理解して真似するように話してるのだ。


『さてと…君を起き上がらせる方法を探さないとですね

そんな巨体じゃあ起き上がるのは難しいでしょう?』


無理やり横にしてしまったから私が責任をもってセキタンザンを起き上がらせないとね

なんてことを考えてクルリと方向を変えて私はピタリと思考を停止させた。

それは相手も同じ反応で、いつから思考を停止させているのかは知らん。でも彼のあの顔は絶対思考停止してるよ


『いっ…いつからそこにいましたか?』


まずは確認

もしかしたら私達のやり取りを聞いてないかもしれないしね〜うんうん


キ「セキタンザンを飛び蹴りして、なんか訳分からない言葉を話してた…。お前マジで何者なんだよ…。」


意外と彼は冷静なのかもしれない

対する私はガタガタと体を震わせながらもゆっくりと彼に近づいて肩を掴んだ。


『お願いします!さっきまでの出来事は秘密にしてください!』


お願いだから無かったことにして欲しいよ200円あげるからさ!


キ「えっと…色々と説明してくれないとわかんないんだけど。」

『なるほどそう来たか』


どうする…いや、決まってる

ここは諦めて説明するの一択だろ

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作者名:またたびはまた | 作成日時:2021年8月9日 23時

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