11話 ページ12
雄大な自然が広がる大地をしっかりと踏み込んで高く飛び跳ねる。
今は陽の光が比較的強めだから湖にダイブしても冷た過ぎるなんて心配はいらない。
いやぁ水着を持ってきて正解だな。水中調査が少しは楽になるよ
水中で目を開ければ初めて見るポケモンが沢山いて驚いた。
『ぷはっ…やっぱりガラル地方はいいわね。
ジョウトで見れないポケモンが沢山いるし』
キ「案内ってワイルドエリアの案内かよ…俺だってワイルドエリアに行ったら怒られるからマップが頼りなんだぞ…。」
スマホロトムをつつきながら私に言ってくるキバナを見て、無理に案内させたことを謝った。
私だってこんなことをワタル兄様に知られたら三時間は説教をくらうだろうね
でもこれは交渉だよ
今の戦い方を改善すれば君はさらに強くなる。教えてやるからワイルドエリアを案内しろと言えば、それを了承したのは誰だっけか?ん?
『でも、ワイルドエリアを見るとやっぱり観察しがいがありますね。
お礼にナックラーに合った戦い方をお教えします。』
と言ってもヒントだけだよ。答えは君が出さないとだから。
さてと、まずはナックラーの生態についてだよ
ナックラーは砂漠に生息するポケモンで、すり鉢状の巣穴を作ってそこに獲物が来るのを待つという習性を持っている。
餌が来るのを待っている間は水も飲まないしご飯も食べない。だけど1週間は水を飲まなくてもへっちゃららしいよすごいね。
『ナックラーの強みは決して抜け出すことの出来ない巣穴を作ること、そして岩すらも砕いてしまう硬い顎です。
そして砂漠なんて何度も砂嵐が怒る危険な場所なのにナックラーはダメージを受けない硬い皮膚を持っているのも強みのひとつですね。』
先程聞いたのだが、彼のナックラーの特性はまさかの隠れ特性ちからずくだった。
これは技の追加効果が無くなる代わりに威力が1.3倍に上がるという技のゴリ押しをしたい人には強い特性である。
『ナックラーの鈍足をカバーしたいのなら……ん?
なにか聞こえませんか?』
湖から上がってどこからか聞こえる地響きに耳を傾けていると、キバナは顔色が悪かった。
もしかしてやばい感じなのか?
顔を引き攣らせてブリキ人形のようにギギギ…と首だけを動かせば、その先にいる大きな存在に息が詰まって呼吸を忘れてしまった。
それはまるで機関車のようなポケモンだった。
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作者名:またたびはまた | 作成日時:2021年8月9日 23時