[ポケモン]捨て子から始まる異世界転生物語Ⅱ (ページ6)

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五十六話ページ6

一人でガチグマの様子を見に来たはいいけど

『感情がごっちゃごちゃね…

何かが興奮材料になって当たり散らしているから疲れが出てる。』

でもガチグマは体力もあるし耐久もそれなりにあるからバトルすればテルがどうにか勝てるかな程度なんだよね。

眼帯を外して遠目からガチグマの様子を見ているけど、いずれ匂いでこちらの存在に気づくだろう。

ある程度はわかったから次はあの子の様子を見に行くとしようかな。

『…？

この感情はどこから吹いてきたんだ？』

ふわふわと浮かぶ感情の結晶が風に吹かれて私の元までやってきた。

一体誰なんだ…こんなに悲しいのはなかなか見ないな。

周りを見てどの方向にそれが居るのかを確認すればゾッとした

突然、横を凄まじいスピードで通り過ぎた影に身構える

それは先程まで観察していたガチグマであることを知って命の危険を感じたから本当にもう怖いよ

と言うか今ガチグマが向かったのって…

嫌な予感がして地図を確認したら間違いない

今ガチグマが向かったのはヘドロ台地…おそらくライドポケモンとしての本能で誰かに笛で呼ばれたんだ。

ガチグマを呼ぶのなんて…ユウガオさんしかいない。

『テルのことは心配ですが、ここはあえて見守る選択をしますか…。

行きますよウォーグル』

完全に流れてついた悲しい感情の結晶の存在なんて忘れてウォーグルをボールから出す私

眼帯をつけ直して上昇するウォーグルの背に捕まるとヘドロ台地を目指して駆け抜けた。