[ポケモン]捨て子から始まる異世界転生物語Ⅱ (ページ13)

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六十三話ページ13

ユウガオさん特製の塗り薬のおかげで歩く程に回復したヒナツさんは私と並んで歩いていた。

すると突然の発言に私は驚きながらも素早く返した。

｢リーダーはAの事を嫁だって言ってたよ？｣

『違いますよ？』

何を嘘ついてるんだあの人は…

いつ私が結婚承諾したんだ？あ？

私はニコニコ笑顔で彼との関係を否定することにした。

『私は右目の見えない欠陥品に加えて額には傷跡のついた奴ですよ？

セキさんは何かしらの責任を負うだとか言っていますが私にとっては意思を尊重してくれない人にしか思えないのです。』

｢そんな事ない！確かにリーダーは周りを置いていってしまう時もあるけど誰よりも仲間想いだ！｣

そうだね、ヒナツさんはそう思った方がいい

でも私はギンガ団でありコンゴウ団では無い

ギンガ団はどちらかの団に肩入れは出来ない、よってこの結婚についても許されないのよ

そのことを知っているからこそ私はこの二年彼との関係を否定し続けた。

｢Aはさ…リーダーのこと好きじゃないの？｣

『えっ…？』

そう言えば考えたこと無かったな

セキさんは世の女子をキャーキャー言わせるほどに色男で、見た目だけでなく中身も長としてではなく人として常識をちゃんと持ち合わせている。

私自身、セキさんは好きだよ

でもそれはゲームの世界のキャラクターとして生きる彼の姿がかっこいいと思ったからだ。

『そう…ですね。

人としては認識していましたが…』

私の発言に二度見してきたのはヒナツさんだけでなくユウガオさんもだった。

｢ここまで来るとコンゴウの長も哀れに見えてくるね…。｣

なんか99歳のおばあちゃんが言ってるぞ

まあでもこれでセキさんとの結婚フラグについてはへし折る事が出来たらいいよね

ほら到着したぞ

『まあでも安心してください…テルならドレディアの暴走を止めることが出来ますから。』

私は彼を信じないといけないんだ