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標的34 ページ34

「ここからはオレが取り仕切らせてもらう」

バジル君や部下と共に現れたのは、ボンゴレ門外顧問 沢田家光__もとい、ツナのお父さんだ。
ザンザスと家光さんの、身の毛もよだつ殺気を孕んだ睨み合いに、こちらまで息が詰まる。

「今更口出すんじゃねーぞォ家光!逃げ回るしか能のない腰抜けが!」
「なにをっ!?」
「待て、バジル。オレは逃げていたんじゃない。九代目からの回答を待っていたのだ」

そう言って懐から筒状の紙を取り出すと、それぞれツナとザンザスに一つずつ手渡した。

「沢田殿、これが九代目からの勅命です」
「?ちょくめい……?」

恐る恐る紙を開くツナ。
それを横からのぞき込む。
なるほどわからん。読めね〜!
勅命には、小さな死ぬ気の炎が灯っている。
死炎印だ。

「要約するとこう書いてある」

そう言って、家光さんは勅命を読み上げていく。
ザンザスとツナ、両者のファミリー内での後継者争いを避けるため、正式に決闘を行うということ。

「……つまり、こーいうこった」

___同じ種類のリングを持つもの同士の、一対一のガチンコ勝負(バトル)だ。

その直後。
どこからともなく、二人のよく似た女性が現れた。

「我々は、九代目直属のチェルベッロ機関の者です」
「今回のリング争奪戦では、我々がジャッジを務めます」

突然現れた彼女らに不信感が募るが、九代目が派遣した審判である以上、異議など認められるはずもない。

「真にリングに相応しいのはどちらなのか、命をかけて証明してもらいます」

半ば強制的に命がけで戦わされ、こちらとしてはたまったもんじゃない。
彼女らの一方的な説明は続く。

「場所は深夜の並盛中学校。詳しくは追って説明致します」
「え!?並中でやんの!?」
「それでは明晩11時、並盛中でお待ちしています。さようなら」

そう言い残し、彼女らは早々に去って行った。
ヴァリアー側も颯爽とその場を後にする。
後には、呆然とした私たちだけが残された。

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あなたの死ぬ気の炎の属性は……


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佐乃(プロフ) - 白露さん» ありがとうございます!夢主ちゃんの寝床はそのうち出るかもです……笑 (2019年7月27日 20時) (レス) id: 0f99d84b60 (このIDを非表示/違反報告)
佐乃(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます! (2019年7月27日 20時) (レス) id: 0f99d84b60 (このIDを非表示/違反報告)
白露(プロフ) - 面白いです。続きが楽しみです。   ヒロインちゃんは結局どこで寝泊まりしてるんだろうw (2019年7月27日 17時) (レス) id: 5376065075 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 物凄く面白いです。 (2019年7月27日 16時) (レス) id: fa117b4385 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佐乃 | 作成日時:2019年7月26日 19時

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