俺、あいつんとこに泊めてもらえるみたいです。

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Ki side



“ その後のこと ”

このワードを出したら、藤ヶ谷がビクッと震えた。


｢何にも無くはなかった…。｣

｢…やっぱり…｣

｢でも、大したことじゃねえよ？｣

｢大したことじゃないって、何してた？俺。｣

｢んー…部屋出ようとしたら引っ張られて、そのまま抱きしめられたぐらいかな？｣

｢っ…！ぐらいじゃないよ！うわ…俺何やってんだ…。｣


本当のことが分かって、急に頭を抱え出す藤ヶ谷。“ 強制〇〇罪とかなんないよね ” とか “ このままじゃ警察行きだ… ” とか1人でずっと喋ってる。１回落ち着けよ。…そんなに大げさなことでもねえのに。


｢ふーじーがーやーさーん。｣

｢…な、何？｣

｢そんなことで捕まってたら、刑務所いくらあっても足んねえよ？｣

｢…そうかもしんないけどさ…｣

｢ていうか、大事なメンバー警察に突き出すやつどこにいんだよ。｣

｢…ありがと。｣

｢当たり前だから。｣


藤ヶ谷は、警察に連れていかれないことが分かって、やっと落ち着きを取り戻した。キングの藤ヶ谷ならこんな失態もクールに解決すると思ってたのに。やっぱ理想と現実は違えんだなあ。


｢ほら、湯冷めする前に寝ようぜ。｣


そう声をかけると、藤ヶ谷はハッとしたようにベッド降りて、枕を持ってその場から離れた。


｢俺、またなんかするかもしんないし、また迷惑かけんの嫌だから、あっちで寝る。｣


そう言って藤ヶ谷が指さしたのはソファが置いてあるリビング。俺がそこで寝ようとしたらだめだって言われたソファ。なんで俺がだめで自分はいいのかその基準はわかんねえけど…。

お前、俺いなきゃ寝れねえんじゃねえの…？

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