俺、あいつんとこに泊めてもらえるみたいです。

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Ki side



いつにも増して生意気な藤ヶ谷。二日酔いのくせによくそこまで頭が回るもんだ。昨日の夜はちょっと可愛かったのになあなんて。


｢なぁ、藤ヶ谷？｣

｢ん？｣

｢昨日の夜のこと覚えてるか？｣

｢夜？…ご飯食べに行ったとこまでは覚えてるんだけど…。｣

｢へー…じゃあ、あのことは覚えてないんだなあ。｣

｢あのこと？なんだよそれ。｣

｢教えてやんねー。｣

｢は？気になるじゃん…教えろって。｣

｢やなこった！｣


さっきマネージャーからLINEが来て、あと少しで下に来るらしいからさっさと着替える。二日酔い野郎も壁に掴まりながらなんとか着替え終えたらしい。


昨日の夜のことは…やっぱり教えねえで秘密にしとく。だってさ、藤ヶ谷があそこまで甘えるのってよこーさんぐらいだぜ？それを俺の前でも見せたってことは、なんか秘密にしといた方がいい気がしねえ？俺はそんな気がする。だから何聞かれても黙っとく。


｢はよー。｣

｢お、みつおはよー。｣

｢あれ？がやさんは？｣

｢ん？あー、いるよ？｣


俺の数分後に楽屋にたどり着いた藤ヶ谷。朝よりは良さそうだけどまだ少し体調悪いらしい。“ 自力で来いよー ” なんて意地悪しちゃったけど、少しぐらい手貸してやればよかったかな？


｢…チビのくせにこういう時だけ早いんだから。｣


…前言撤回。


｢がやさん二日酔い？｣

｢そうなんだよ、これ結構きついんだな。｣

｢あっれえー？あんなに昨日デレデレだったのに？｣

｢…昨日？｣

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