俺、あいつんとこに泊めてもらえるみたいです。

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Ki side



｢藤ヶ谷…お前でけえんだよ…｣


あの後はみんな酔っ払っちゃったからお開きになって、玉は宮田が、ニカ千はよこーさんが送ってくれている。もちろん俺はこいつと帰ってくるわけで…

目も覚めて意識はあるが、こいつも酔っ払い。自分で真っ直ぐ歩けるわけもなく、俺に支えられながらマンションの上まできた。


｢こんなに…酔うなんて思ってなかったなあ…｣

｢俺もお前がこんなになるまで飲むなんて思ってなかったわ。｣


明日は午後から7人で仕事。いつもより時間はあるが、さすがに風呂には入れられねえと思って、昨日着てたパジャマに着替えさせる。


｢じゃあ、お前先に寝とけよ。｣

｢…へ？｣

｢へ？じゃねえの。フラフラしてて危ねえんだから、先に寝てろよ？｣


そういって藤ヶ谷のそばを離れようとした時、ぐいっと体が後ろに引っ張られる。…振り返ると、俺の左手を藤ヶ谷の右手ががっちり掴んでいた。


｢どうしたんだよ…気持ちわりいか？｣

｢んーん…｣

｢もう行くぞ？｣

｢…やだ。｣


そういって俺のことを思いっきり引き寄せた藤ヶ谷。その勢いに負けて、藤ヶ谷の上に倒れ込んでしまった。


｢っ…わり、今どく…って、これじゃどけねえんだけど。｣


倒れ込んでしまった俺の体は今、藤ヶ谷の両手で抱きしめられている状態。酔っ払いとは思えないほど力が強く抜け出そうにも抜け出せない。


｢藤ヶ谷…？｣

｢……ない？｣

｢え？｣

｢…家、出ていかない？｣

｢…え？｣

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