俺、あいつんとこに泊めてもらえるみたいです。

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Ki side



｢お疲れ様でしたー｣

｢お疲れしたー｣


今日もなんとか撮影が終わって、7人で楽屋に戻る。まだ、まだいつものクールな俺らでいなくちゃいけない。ここは某スタジオの廊下。どこでスタッフの人見てるかわかんねえし、油断は禁物だな…。


｢はぁ〜お疲れメンバー｣

｢おっつ〜｣

｢玉は今日も緩いですな〜｣


なんて他愛もない話をするメンバーに目もくれず、俺はソファでくつろぐあいつの元に向かった。


｢…なぁ藤ヶ谷。｣

｢んー？｣

｢あのさ、さっきのは距離空けすぎじゃねーか？｣

｢なんで？いつもあのぐらいじゃん｣

｢距離をとるのが悪いんじゃねえ。あそこまで不自然に空いてたら写真見た人不思議に思うだろうが！｣

｢そんなこと言うなら北山からこっちに近づけばよかったじゃん！｣

｢そんなことしたら雑誌に “ 藤ヶ谷に歩み寄る北山 ” って書かれんだろうが！｣

｢そんなん俺がやっても一緒じゃん！｣


今俺らが言い合ってるのは、さっきの撮影でのこと。
撮った写真を確認してたら、俺の藤ヶ谷のとこだけ異様に距離があったんだよ。とらなきゃいけねえ距離はあるけど、あれはやりすぎだろ！

って、こんなにちっさいことでガミガミガミガミ言い合いしてる。それもほとんど毎日。ほら、俺らの方がよっぽどガキだろ？


な？メンバー達も何も言わない。

この光景みんな見慣れちゃってるからなー。

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