27話 ページ30
｢いきなり何言ってんだ。大体勘当したのは……！｣
｢レオナ。｣
怒りに塗れたレオナの名前を呼ぶ。レオナはグッと堪えているようだった。俺は兄貴の方をじっと見つめる。
その言葉に嘘偽りはなかった。
｢……悪いレオナ。少しだけ兄貴と2人で話したい。｣
｢……はっ、結局仲間はずれかよ。｣
悲しそうに嘲るレオナの頭をぐいと俺の胸元に寄せる。
頬擦りをして、レオナと目を合わせる。
｢そう感じさせちゃうよな。ごめんな。
俺に、少しだけ兄貴ヅラさせてくれ。｣
そう言って弱々しく笑うとレオナは俯いたまま、部屋から出ていった。ごめんな。結局俺はお前を傷つけることしかできない。
｢……“私達”のだ。弟はお前だけのものでは無い。｣
向かいに座っているファレナ兄がそう言って笑う。
俺はそれに頷き、改めて長男の方を向く。
｢……あなたは、あの日の真実を知っているんだろ？｣
緊迫した空気が漂う。
王の威厳というのだろうか。やはり格が違う。
｢嗚呼、知っている。知っていてお前を王宮に再び招きたい。｣
あの日から俺の、否、俺らの歯車は狂ってしまった。
そしてそれは俺のせいでもある。
｢俺が本当は、お前らの兄弟ではないってこと。
……知ってんだろ。ファレナ・キングスカラー。｣
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零(プロフ) - 続きが速く見たいです! (2023年2月11日 16時) (
レス) @page30 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(サブ垢)(プロフ) - 洸さん» 返信遅くなってすみません……！そう言って頂けて本当に嬉しいです！更新頑張ります！ (2022年7月31日 15時) (レス) @page30 id: f3216aef7e (このIDを非表示/違反報告)
洸 - えっちょ、は？神か？神だな？貴方は神だな？誇張じゃなく神だな？神ですね？え、今まで見た中で最高ですよコレ。更新待機しますよマジで。 (2022年4月23日 21時) (レス) @page27 id: 2f1dccb094 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(サブ垢)(プロフ) - 舞さん» 返信遅くなり申し訳ございません……ありがとうございます！ (2021年11月17日 19時) (レス) id: bc678a6855 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2021年11月7日 2時) (レス) @page24 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らずぴす x他1人 | 作成日時：2021年8月21日 5時
