10 ページ10
りょうくんの隣にいる柴田くん。
たしか私の前の席の人で、さっきのバレーで何か呪文みたいな事言いながらアタックしていたような…
し「さっきはごめんね。痛いとこない?」
『は、はい…大丈夫です…そ、それより授業は』
り「大丈夫だよ。先生から様子見ていろって了承貰ってるから」
し「りょうくん、瀬川さんのことお姫様抱っこしてここに連れてきたからね」
『えっ!?』
りょうくんが私をお姫様抱っこして!?
まさか予想外なことで驚き顔を赤くする。
り「ばっ!?嘘だよ!!こいつが言った冗談だよ!!」
『嘘なの?』
し「へへっごめんごめん。ちょっと瀬川ちゃんがどんな反応するか気になってね」
り「こいつとは今日初めて話したんだけど結構面白いやつでね、Aちゃんとも仲良くできるはずだよ」
し「俺の事はしばゆーって呼んで!!よろしくAちゃん!!」
柴田くん…否、しばゆーくんは握手を求め手を伸ばすと私もゆっくりと手を出し握手した。
『よろしくね、しばゆーくん』
し「そういえば、この絵描いたのAちゃんなんだってね!」
しばゆーくんは私にスマホの写真を見せてくると、それには私が昨日描いた黒板アートが写っていた。
『ど、どうしてそれを…』
り「Aちゃんごめんね。俺が教えちゃった」
し「Aちゃん凄いよ!!絵描くの得意なんだね!!」
『得意じゃないよ…暇つぶしに描いてる程度だし』
し「でもあんなにクオリティ高いのを1人で描くなんて凄いよ!!今度他の絵見せてよ!!」
り「しばゆー、Aちゃんにグイグイしすぎ」
3人で楽しく会話をしていると放課後のチャイムが鳴り響く。
『授業終わっちゃったね』
り「Aちゃんもうこの後帰るの?」
『うん。特に予定もないから』
し「だったら俺荷物取ってくるよ!!」
しばゆーくんは保健室から飛び出し、私の荷物を取りに向かった。
『優しいんだね、しばゆーくん』
り「でも何か目を離すことできない感じなんだよな」
『たしかに』
2人でしばゆーくんの事を話していると、すぐに私の荷物を持ったしばゆーくんが戻ってきた。
し「おまたせー、持ってきたよー」
り「はやっ」
『ありがとう』
り「俺部活だから途中まで行こう?」
『うん』
99人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2021年11月22日 0時