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りょうくんが敵チームに移ってしまいバレーボールが開始された。メンバーは基本ローテーションで周り、序盤の私は控えにいた。
順番は少しずつ私に近づいてきて緊張が高まっていく。
おまけに私は運動が苦手だ。
皆に迷惑かけないかと心臓がバクバクいっている。
そう思っていると私の番がまわってきた。
相手コートを見るとりょうくんがいた。
良かったと思っていても今は敵チーム。ここは少しでも頑張らないと…
そしてどうか私にボールが回ってきませんように……
と考えていたら事件が起こった……
サーブ権は私がいるチーム。
問題なく相手コートに入ると、向こうは慌てることなくトスしている。
そして3人目のアタックがくる……
「いくぜッ!!柴田アターック!!」
相手チームがアタックしたボールが私の方に向かってくる。
私はどう返せばいいのか分からず、あたふたしていると……
『……ッ!!』
り「Aちゃん!?」
ボールは見事に顔面キャッチした。
アタックしたボールは思っていた以上威力があって、私は気を失いその場に倒れた。
***
『……んっ、ここは……?』
気がつけば私はベッドの上で寝ていた。
……あ、そういえば私はボールを顔面キャッチして
り「あ、A」ちゃん気がついた?ここは保健室だよ」
『りょうくん……と隣の人は?』
ベッドの隣にはりょうくんと、その隣にはもう1人男子の姿があった。
り「あ、こいつ?同じクラスの柴田」
し「どうも柴田ゆうすけです」
これが2人目の友人、しばゆーくんとの出会いだった。
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作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2021年11月22日 0時