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『……できた』
引越しまで残り数日。やっと絵が完成した。
何度か挫けたりしたけど無事描くことができた。
コンクールに出すことは出来ないけどいい思い出になった。
そういえばりょうくんが完成したら1番に見せてって言ってたな。りょうくん、実は絵のモデルになってる事知らないんだった。見せたらきっと驚くだろうな。
もういっその事りょうくんにプレゼントしようかな。りょうくん喜んでくれるかな?それとも邪魔に……
いやいや渡す前からネガティブになってどうする。とりあえず、しっかり絵を乾かしておかないと。
その間に部屋の片付けしないと。長く絵を描いていたから全然片付けが終わってない……
『……少し休んでから片付けやろ』
りょうside
お祭りから数日経ったある日。俺はAちゃん以外の皆を呼んだ。
ゆ「どうしたのりょうくん?」
り「皆Aちゃんが転校するのは聞いたよね?」
と「あぁ、お祭りの時皆の前で言ってたからな」
り「そこでAちゃんに思い出に残せるもの渡したくて」
俺は事前に用意していたノートと大量のカラーペンを皆の前に出した。
り「これにメッセージとか絵とか書くとはどうかな?」
て「要するに寄せ書きみたいな感じだね!!面白そう!!」
ゆ「ねぇねぇ写真貼るのもいいんじゃない?」
り「皆協力してくれるの?」
て「当たり前だろ!!大切な友達が何もなしで転校するのも可哀想でしょ」
と「最高な作品作ろうぜ」
り「みんな…ありがと!!」
し「じゃあ今からてつやん家に行こうぜ!」
て「俺ん家かい!?まぁいいけど。んじゃ、頑張るぞぉ〜」
「おぉー!!」
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作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2021年11月22日 0時