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夏休みが始まったっていうのに転校の話を聞いてずっと部屋に引きこもる私。
折角頑張ろうと思って描いてる絵も未だに下書きのまま。
どうせ描いても提出できないしと自暴自棄している。
『少し外の空気吸ってこよう』
私は外に出て近くを散歩した。
今日も日が照っていて気温も高い。やっぱ部屋にいた方が良かったかな。と思っていると前方から話し声が聞こえた。
て「あ、Aちゃん!!」
『みんな…どうしたの?』
し「これからみんなで買い物行くんだけど、Aちゃんもどう?」
『買い物…?ごめん。私はいいや』
て「そっか。そういえば絵の方順調?」
『……!?う、うん。順調だよ』
そうだ。皆に転校のこと言わないと……
『ね、ねぇ……』
て「ん?どうしたの?」
『……ご、ごめん。なんでもない!!気をつけてね』
て「うん!!行ってくるね!!」
り「……」
てつやくん達は私と別れ買い物へ向かった。
1人だけは除いて……
り「Aちゃん」
『り、りょうくん!?』
り「なんか悩んでない?」
『悩み?悩みなんてないよ?』
り「本当?1人で抱え込んだらダメだからね。何かあったら相談してね」
『う、うん。ありがとう』
りょうくんは「じゃあまたね」と言ってみんなの元へ戻って行った。さすがりょうくん。なんでもお見通しなんだね。
『………少しは頑張ってみるか』
私は家に戻り再度絵の作成に取りかかることにした。
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作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2021年11月22日 0時