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私達は無事コンビニに到着し、りょうくんは中でビニール傘を購入していた。
り「ごめんね。待たせちゃって」
『ううん。傘あって良かったね』
り「体とか濡れてない?タオル買ってきたから使って」
『あ、ありがとう』
私はりょうくんからタオルを受け取り、濡れた体を拭いていく。
り「もうすぐテストだね」
『そうだね。りょうくんは自信あるの?』
り「全然。俺よりAちゃんの方が頭いいじゃん」
『私なんか全然…今の授業をついていくだけで精一杯だよ』
り「そうだ。テストが終わったら夏休みでしょ?」
『うん』
り「夏休みまたどこか行かない?」
『え?みんなで?』
り「ううん。Aちゃんと俺のふたりで」
え!?私とりょうくん2人で!?それって……
り「うそうそ。みんなと決まってるじゃん」
『もう…りょうくん冗談やめてよ!!』
り「ハハッ!!ごめんごめん」
なんだ冗談か…と少し落胆する私。
でも1度はりょうくんとお出かけしてみたいなぁと少し思っていたりもする。
り「あ、雨やんだね」
空を見上げるとさっきの雨が嘘のようにやみ、青空が見えた。
『せっかく傘買ったのに残念だね』
り「でもAちゃんといれる時間が増えて良かったよ」
『えっ…それって……ッ』
り「それよりバスの時間大丈夫?」
『えっ?』
時計を見るともう少しでバスがやって来る時間だった。
『もうこんな時間!?私もう行くね!!』
り「うん。気をつけてね」
りょうくんは笑顔で私に手を振ると、私も彼に向かって手を振った。
りょうくんと一緒にいると胸の奥がおかしくなる。
これってもしかして…
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作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2021年11月22日 0時