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6月。梅雨が続いて湿気が酷い。
でも今日の天気予報で久々の晴れで降水確率も低いと予報されていた。
今日は傘を持っていく必要はないかな？
でも何かあったら嫌だから念の為折りたたみ傘を持って登校する事にした。
り｢おはよー｣
『りょうくん、おはよう。今日天気いいね』
り｢うん。久しぶりに部活できるかも｣
『雨の日が続いてると体鈍っちゃうからね。でも無理は禁物だよ』
り｢へへっありがと。Aちゃんは優しいね｣
『いやっ、別に優しくは……ッ』
し｢柴田さんじょー!!…って、Aちゃん顔赤いよ？｣
『えっ!?な、なんでもないよ!!』
どうやら私の顔が赤かったらしい。
別に具合悪くないのに一体どうしたんだろう……
***
最後の授業の終礼が鳴り放課後になった。
外を見ると朝の晴れ間が嘘のようにどんよりと曇っていた。
今にでも雨が降りそうで嫌な感じだ。
｢瀬川ー。ちょっといいかー？｣
『はい』
私は担任に呼ばれ席を立ち職員室へ向かった。
***
りょうside
最後の授業が終わり放課後になった。
外を見るとどんよりと曇っていたが、きっとこの天気でも部活は決行だね。
り｢それじゃあ俺は部活に行こうかな｣
し｢ねぇりょうくん。今日傘忘れちゃったんだけど借りてってもいい？｣
り｢うーん。この天気だと多分大丈夫だし。いいよ｣
し｢ありがとー｣
俺は玄関に置いてある傘をしばゆーに貸した。
今日は降水確率低いって言ってたから多分降らないだろう。
そう思いながら部室へ向おうと廊下を歩いていると、ザーッと大きな音が聞こえた。
俺は窓を覗くと屋根に滴る程の雨が降っていた。
ちょっと…雨降らないって言ってたでしょ。
今日も室内でトレーニングかと思っていると、てつやとゆめまるの姿があった。
ゆ｢あ、りょうくん。ちょうどいいところに｣
り｢どうしたの？｣
て｢今日の部活は休みだって｣
り｢えっ？休み？｣
ゆ｢先輩と先生みんな忙しくて不在なんだって｣
り｢そうなんだ｣
て｢そんじゃ俺らは帰るわ｣
ゆ｢ばいばーい｣
り｢じゃあね｣
そっか。部活休みか。
したら俺も帰るとするかな。
あ、
……俺、傘ないや。
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作者名：ぺぺぺ | 作成日時：2021年11月22日 0時
