11 ページ11
放課後になり、私はりょうくんとしばゆーくんの3人で生徒玄関まで向かった。
が、バス通学である私は鞄の中に入れてあるはずの定期券が無いのに気づいた。
『……あれ?定期がない』
り「え?しばゆー入れ忘れた?」
し「ごめーん。急いで来たから気づかなかった」
『ううん。私の取ってくるから先に行ってて』
り「分かったよ。それじゃあ明日ね」
し「ばいばーい」
私は1人で教室に戻り、定期券を取りに行った。
『……あった』
無事定期券が手に入り一安心。
でも時計を見ると帰りのバスが発車していた。
次のバスまであと30分……
教室には私だけ。今日も何か描いてみようかな…
でも連日描いて怒られたら…と思ってしまい、今回は辞退した。
私は生徒玄関に戻り靴を履き替える。
外に出ると運動系の部活が賑わっていた。
私は部活の光景を眺めながら校門の方へ歩いていると、私の足元に野球ボールが落ちてきた。
『……?』
私は野球ボールを拾うと遠くから野球ユニフォームを着た野球部らしき子がやってきた。
「わりぃ。ボール投げてもらってもいい?」
『は、はい』
「さんきゅ」
私はボールを投げると彼は難なくグローブでキャッチして去っていった。
き、緊張したぁ…ただボールを渡すだけなのに。
早く人見知り治さないと……
校門を出て少し歩くとバス停がある。
私はバス停まで歩いていると、私の方に向かって3人がマラソンしている様子があった。
り「あ、Aちゃん」
『りょうくん』
り「定期券見つかった?」
『うん。大丈夫だよ』
り「良かったね」
「ねぇねぇりょうくん。もしかしてこの子が例の転入生?」
りょうくんと一緒に走ってた子が私を見て、りょうくんに聞いていた。
り「そうだよ」
「めっちゃ可愛いんだけど!!」
り「てつや騒ぐんじゃない。Aちゃんビックリするよ」
て「Aちゃんっていうの?俺、てつや!!よろしく!!」
ゆ「ゆめまるだよ。よろしくね」
『お、お願いします…』
「おーい。お前ら何サボってんだー」
て「げっ、まさや先輩だ!!怒られるー!!」
ゆ「またねAちゃん」
り「気をつけてね」
3人は急いで部活に戻っていった。
変わった人たちだなぁ…
あ、そういえばバス!!
スマホで時間を見たら、予定の時刻の5分前。
しまった!!ゆっくりしすぎた!!
私は急いでバス停まで向かった。
99人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2021年11月22日 0時