33.第1回寝たら即帰宅の旅�� ページ33
『ど、どうしてここに…』
と｢見ての通りアウトとられて、お帰りさ｣
うそだ……としみつくん言ってたじゃん…
存分に楽しみたいって……
私はとしみつくんがいなくなるのが嫌で、持っていた荷物をギュッと力強く握る。
するととしみつくんはポンと私の頭に手を乗せて撫でてきた。
『としみつくん？』
と｢わりぃA。俺の分まで楽しめよ｣
としみつくんは笑顔で言うも、どこか寂しそうな感じがした。
と｢お前もそろそろ朝飯の時間だろ？早く行かねぇと食われちまうぞ｣
『………の』
と｢…は？｣
『私…さっきズルしてたの…』
と｢おまっ…何言ってんだ？｣
『としみつくん、ここで待ってて!タクシーが来ても待っててよ!!』
と｢ちょっとA…!?｣
私は急いで部屋に戻り、自分の荷物を纏めた。
て｢Aちゃん何してるの!?｣
り｢帰ってくるの遅いし、帰ってきて早々どうしたの？｣
虫｢これから朝ご飯だよ？今から帰るみたいな感じになってどうしたの？｣
『皆に言っておかないといけないことがあります。実は私…大浴場で寝てました!!』
私は土下座して、寝ていた事を告白。
その事を聞いた皆も驚きの声が飛び交う。
て｢えー!?うそ!?｣
ゆ｢まさかのご本人から申告｣
り｢これってアウトになるの!?｣
虫｢でも実際女湯に審査員いないから寝ていた事を確認できなかったし…｣
『だったら、今ここで寝るからカウントとって!!』
私は床の上に寝そべって瞳を閉じる。
皆から｢わぁーだめぇ!!｣と騒いだり、私を揺らしたりするが動じない。
虫｢でも自分から寝ましたって言うの凄くない？｣
り｢たしかに。今回の旅行の思考を全うしてるよね｣
ゆ｢今回の旅行のMVPはAちゃんで間違いないかも｣
て｢Aちゃんがそんなに言うのであれば…高岡さん、カウントしてください｣
5…4…3…2…1…
【AOUT】
高岡さん｢Aさん…アウトです｣
『ごめんね皆……』
虫｢ううん。自己申告するのは凄いよ｣
り｢もっとAちゃんと楽しめたかったよ｣
ゆ｢帰り気をつけてね｣
て｢うわぁん…Aちゃんいないの寂しいよぉ｣
『皆最後まで楽しんでよ』
私は脱落し荷物を持って部屋を出た。
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ぺぺぺ(プロフ) - こぶーさん» こぶー様コメントありがとうございます！他にも緑くん落ちの小説を作っているので、そちらもよかったらお願いします！ (2022年1月6日 20時) (
レス) id: 83a7dfa38f (このIDを非表示/違反報告)
こぶー - としみつに終始きゅんきゅんでした！素敵な小説ありがとうございます！！！ (2022年1月6日 16時) (レス) @page45 id: 12a3fd5c7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺぺぺ | 作成日時：2021年11月3日 1時
