特効薬は俺2

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としみつさんが私の隣に!?

どうして急に…
他のメンバーは後方に座ってるし、スペースもまだ残ってる。

と｢ダメか？｣

ダメか？と言われたら断りずらくなり、『良いですよ』とスペースを空けた。

と｢狭くないか？｣

『はい。大丈夫です』

と｢……｣

『……』

バスの中は昨日と比べて静かで、皆さん疲れたのかメンバーもバディの方々も寝ていた。

私も少し休もうとしたら、としみつさんの口が開いた。

と｢なぁサクラ｣

『はい？』

と｢まだ俺の事怖いか？｣

怖い？としみつさんのこと？
朝のキスの話は驚いたが、もうとしみつさんのこと怖くなんてない。

寧ろ信頼してます。
いつも私を守ってくれて嬉しい。

男性恐怖症の自分がこんなこと言って変だけど、私としみつさんのそばにいたい。

としみつさんといるとずっと胸が熱くなってはちきれそうな程…

と｢サクラ？｣

『…え？あ、ごめんなさい。少し考え事を…』

と｢そっか｣

『としみつさん』

と｢ん？｣

『これからも守ってくれますか？』

と｢あったりめぇだ｣

彼は優しい笑みで私の髪をくしゃくしゃと撫でる。

『ちょっと、としみつさん!?』

と｢…としみつ｣

『え？』

と｢俺と2人きりの時は｢さん｣はいらねぇ。あとタメで｣

『で、でも…』

と｢俺もAって呼ぶから。な？｣

『う、うん…としみつ…くん？』

と｢ぎこちなっ笑｣

『もう…笑わないで!!』

と｢なぁA｣

『はい？』

と｢一生お前を守るからな…｣

一生守る…？それって……

と｢A…俺、お前の事……｣


ぷぅー


と｢…くっせー!!｣

て｢おい臭いぞ！誰だ！屁ぇこいたのは!!｣

し｢ごめーん｣

しばゆーさんのバイオテロでバスの中は異臭が漂う。
皆さん急いで窓を開けて換気をする。

と｢ったく、しばゆーのヤツめ｣

『それで、さっきの話は？』

と｢い、いや！何でもねぇ！｣

結局話の続きは聞けずにいたら小さな欠伸がでた。

と｢眠いのか？｣

『うん。少し…』

バスの揺れが気持ちよくてウトウトしちゃう。

彼は｢少し休んでな｣と私の頭を彼の肩に凭れる様に寄せてきた。

『としみつくん…？』

と｢着いたら起こすから｣

『うん。おやすみ』

と｢おやすみ｣

私は彼に体を預けて目を閉じた。

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