特効薬は俺2

86 ページ38

と｢俺と一緒に暮らさないか？｣


としみつくんから同棲宣言。
いきなりすぎてびっくりしてる。


と｢本当は付き合ってすぐに言おうと思ったんだけど、タイミングもアレで事件も何だかんだあって…それに…｣


『それに…？』


と｢…帰りずらいだら？あの部屋｣


『……うん』


やっぱとしみつくんも察してたのか。
でも、分かってくれてたのは安心した。


『でも迷惑じゃない？』


と｢迷惑？んなわけねぇだら｣


としみつくんの抱きしめる力が強くなる。


と｢お前が俺のそばにいるだけで幸せだ｣


『……ッ!!としみつくんはズルいよ…』


と｢…？｣


『どうしてかっこいい事ばっか言うの？それファンの人にも言ってるの？』


と｢んなわけねぇだろ｣


優しい表情で私の目を見て、ゆっくりと額に口付けた。


と｢ファンも大事だけど、Aの方が1番大切に思ってる｣


『としみつくん…』


と｢んで、お前はどうしたいんだ？｣


『私…としみつくんと…住みた…んッ!?』


また私が話してる最中に唇を塞がれた。


『…もう！どうして言ってる最中にするの!?』


と｢Aが可愛いからに決まってるだら｣


『もう…としみつくんなんて知らない！』


私は彼に背を向けて目を閉じた。

と｢ちょっ!?A!?｣


『……』


と｢おい!!A!!｣


としみつくんが私の体を揺すいでも無視。
でも、いい加減相手しないと機嫌悪くなるからな。


『…としみつくん』


と｢あぁ？…んッ｣


私はとしみつくんの方に体を起こし、彼の唇にキスをした。


『…これで許してくれる？』


初めて私からしちゃった。
としみつくん怒ってないかな？


と｢……だろ｣


『え？』


と｢ズルすぎだろ…お前からするなんて｣


意外にも効果抜群だったようだ。
もし彼が機嫌悪くなったらこれを使おう。

87→←85

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す