52.としみつside ページ4
と｢……っやべ！寝てた…｣
俺はサクラがシャワーに入ってる間に部屋の片付けをしていた。
その後は特にやることは無くソファの上で横になっていたら、そのまま寝落ちしていた。
というかサクラはシャワーから戻ってきたのか？
俺は急いでソファから起き上がると、俺の膝の上にサクラの上着があった。
もしかしてサクラが掛けてくれたのか？
アイツらしいなと少し笑っていると、床の上で寝ているサクラの姿があった。
と｢サクラ？｣
彼女はすっかり夢の世界に入っていて起きる気配がない。
くそぉ…俺が起きていたらベッドで寝れって言えたんだけどな。彼女なりの気遣いかもしねぇ。
と｢……しょーがねぇ｣
俺は床で寝ている彼女をお姫様抱っこしてベッドまで運ぶ。
こんな固くて寒いとこで寝て彼女が風邪をひいたら俺のせいだ。
と｢…よいしょ｣
彼女をベッドまで運んだのは良いが、ベッドにはまだスペースが残ってる。
この部屋のベッドはダブルベッドで、もし俺が1人で使うとしても勿体ないくらいだ。
だが今ここにサクラがいる。同じベッドに入るなんて……
と｢……ッ｣
考えろ漢としみつ!!俺は彼女を守るんだろ!!
と｢……くそぉ｣
俺は1人で理性と格闘していると、サクラの声が聞こえた。
『……さん…』
と｢……え？｣
『……つさ…ん』
俺は彼女の顔を覗くと目を閉じており、寝息を立てていた。
なんだただの寝言か。
俺はソファに戻ってもうひと眠りしようと思ったら、再びサクラの寝言が……
『としみ…つさん……』
と｢……ッ!?｣
その言葉に漢としみつのナニカがプツンと切れた。
今俺の名前を読んだよな!?
夢の中の俺は一体何をしているんだ。
俺はブツブツと文句を言いながら、彼女が寝ているベッドに入った。
と｢……後悔しても知らねぇからな｣
俺は心臓をバクバクしながら寝ている彼女を背後から抱きしめた。
今だけ…今晩だけ……漢としみつは休ませてくれ。
と｢おやすみA｣
俺は彼女の頬に軽く口付けして目を閉じた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 154人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぺぺぺ(プロフ) - therigani0828さん» theirigani0828様。コメントありがとうございます！読んで頂き感謝しています！他の作品もありますので、そちらもよろしくお願いします！ (2021年11月22日 18時) (
レス) id: 1cd35f6c72 (このIDを非表示/違反報告)
therigani0828(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても面白くて更新がいつも楽しみでした(*^^*) 新作も楽しみにしています！ (2021年11月22日 4時) (レス) @page50 id: 0fb7eb5917 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぺぺ(プロフ) - Lucy-ruuさん» Lucy-ruu様。コメントありがとうございます！読んで頂き感謝しています！次回作もどうかよろしくお願いします！ (2021年11月21日 23時) (レス) id: 1cd35f6c72 (このIDを非表示/違反報告)
Lucy-ruu(プロフ) - とっても面白かったです！更新をいつも楽しみにしていました。新作楽しみにしています！！ (2021年11月21日 23時) (レス) @page50 id: fa68ae75cb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぺぺぺ | 作成日時：2021年10月12日 22時
