特効薬は俺2

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私の目の前に義父さんの姿があった。


義父｢元気にしてたかA？｣


『ど、どうしてここに…』


義父｢兄ちゃんから聞いたぞ。今岡崎に住んでるって！だから会いたくなって来てしまった！｣


いや…これは義兄と通じ合ってここに来たに違いない。
義父と義兄は共犯なんだ。


義父｢中学を卒業してから会えてなかったよな。こんなに綺麗になって！｣


義父の手がベタベタと私の顔を触ってくる。
気持ち悪い…私を触らないで…！


義父｢こんなに成長して義父さん嬉しいぞ！｣


義父は喜びながら私を抱きしめてきた。
いや…違う。抱きしめたフリをしながら、私のお尻を触っているのだ。


皆さんには見えないようにセクハラを受けている私。
助けを求めたいのに怖くて声が出ない。


誰か助けて……!!


と｢おいおっさん。サクラから離れろ｣


としみつくんが義父に向かって叫んでくれた。


と｢さっさと彼女から離れろ｣


て｢としみつ！サクラのお父さんになんてことを…｣


と｢てつやは黙ってろ｣


義父はバレたかと思いながら私を解放してくれた。


義父｢じゃ、じゃあまた会いに来るから｣


義父は去る手前で一度私の方を向き｢ちゃんとあの箱開けてね｣と言ってその場を去っていった。


と｢A!!大丈夫か!?｣


『わ、私……』


未だに怖くて震えが止まらない。
すると、としみつくんが優しく私を抱きしめてきた。


と｢大丈夫…俺がいる｣


『としみつくん…』


としみつくんが抱きしめてくれたおかげで、震えが治まった。


しばらくすると他のメンバーが私達の元へやって来た。


て｢ちょっととしみつ！これってどういう事!?｣


虫｢ねぇサクラちゃん。さっきの人、サクラちゃんの親御さんじゃないの？｣


案の定質問攻めされる私達。
やっぱり他の人達に説明しないといけないね…と思いながら、私は皆さんに男性恐怖症になった理由、そして今までの事を説明した。

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