特効薬は俺2

74.としみつside ページ26

河川敷にやって来た俺達。
いつも通りに撮影するも、あの箱の事が気になって中々集中できない。


しばらくして撮影も終盤にかかった時、カメラの充電が切れた。なんという悪いタイミングだ。


Aは｢新しいバッテリー取ってきますね｣と言って、俺達の元から離れた。その間俺達は軽く休んでた。


て｢そういえば今日のサクラちゃん、ネックレスしてなかった？｣


し｢あ、見た見た！彼氏からのプレゼントだったり！｣


プレゼントあげたの俺だし、その彼氏はここにいる。


やっぱコイツらに話さねぇとなと思い、話そうとしたら…


と｢あのさ……｢すみません｣


俺の声を遮って、通りかかった中年のおっさんが俺達に声をかけてきた。


虫｢はい、何ですか？｣


｢実は人を探していまして｣


虫｢人…ですか？どんな方ですか？｣


｢女性なんだけど、歳は君達と同じくらいかな｣


虫｢うーん。因みにその方のお名前は？｣


｢名前ね。えっと…桜庭Aです｣


A……!?なんでこの人はAを探してるんだ!?
もし彼女に会ったら…彼女が危険だ…


虫｢あぁ!!彼女なら知ってますよ。彼女なら…｣


虫さんやめろ!!彼女を呼ぶな!!


虫｢あ、いたいた！サクラちゃーん｣


虫さんの声に気づいたAは急いで俺達の元へ走ってくる。
頼む…来ないでくれ。頼むから逃げてくれ。


『どうしましたか？』


虫｢実はサクラちゃんの事探してた人がいて｣


『探してた人……ッ!?』


Aは男性の方を見ると急に怯える顔に急変した。






『お、義父さん……』

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