特効薬は俺2

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初の動画出演が終わった。
虫眼鏡さんの質問といい、カメラの裏でお話するのも緊張してしまい疲れてしまった。

虫｢サクラちゃん、今日はありがとうね。大変だったでしょ？｣

『いえ、楽しかったです』

て｢虫さーん。俺疲れたー｣

し｢俺もー｣

まだ1本(私の問題しか答えてない)しか撮ってないのに既にソファでグダっている、てつやさんとしばゆーさん。

虫｢まだ1本目でしょ！もう……少し休憩してから次の動画撮るよ｣

てし｢はーい｣

『私次に使う道具持ってきますね』

虫｢ありがとう。助かるよ｣

私は次の撮影で使う道具を探しに別室に向かった。
その部屋は物がありすぎて、どこに何があるか分からない状態だった。

あとで整理でもするか…と思いながら、使用する道具を探す。

『……ないなぁ』

至る所を探すも見つからない。
たしかこの前ここで見たはずなんだけど。

もう少しで撮影が再開しちゃう。
早くしないと…と急いで探していると後ろから声が聞こえた。

と｢A？｣

『としみつくん？』

と｢何探してんの？｣

『次の撮影に使う道具なんだけど…見つからなくて』

と｢俺も探す｣

『でも撮影が…』

｢2人で探した方が早ぇだろ｣と、私の反対側で道具を探してくれた。

探しているうちに床はいらない道具が落ちていて、足の踏み場もない状態だ。

しばらくすると、彼から｢これか？｣と遠くから道具を見せてきた。

『それです！』

良かった。道具が見つかった。
これで撮影ができると安堵した。

と｢ほらよ…って!?｣

『……ッ!?』

としみつくんが私に道具を渡そうとしたら、床に置いてた他の道具が彼の足に躓いて、その弾みで私と彼はその場で倒れた。

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