俺の為に作ってくれ

48.最終回 ページ49

ボート乗り場から終了の放送が来た。

私達はボートから降り、手を繋いで公園の周辺を散歩した。

『そういえばさっきのもう1つの噂ってなに？』

と｢あぁ。それは…｣

ゴクリ…

と｢池の中央でカップルがキスすると末永く結ばれるらしいぞ｣

『末永くって……』

と｢俺とお前が結婚ってこと｣

け、け、け、結婚!?

私ととしくんが!?

まだ付き合ってからそんなに経ってないのにもう結婚って……

私は顔を赤くしながらあたふたしてると、としくんが優しく私を抱きしめてきた。

と｢A…結婚なんてまだ早ぇと思ってるけど、俺は本気でお前と結婚したい｣

『としくん』

と｢A愛してる。改めて俺と結婚前提で付き合ってください｣

胸がキュンと高鳴ると共に目から涙が流れた。

と｢なに泣いてんだよ｣

『だって…としくんがかっこ良すぎて…』

と｢あったりめぇだろ｣

としくんは優しい笑顔で私の涙を拭ってくれた。

『私もとしくんの事大好き！こちらこそお願いします！』

お互い笑顔で強く抱きしめる。

と｢一生幸せにする｣

『期待してるよ旦那様』

と｢旦那様は恥ずかしいな｣

恥ずかしながら笑顔を見せる2人。

と｢A、五平餅食べたくなってきた｣

『もう…さっき食べてたでしょ』

と｢Aが作った五平餅は日本一…いや世界一だからな｣

『もうとしくんったら』

と｢なぁA。俺の為に作ってくれないか？｣

『はい！』


私ととしくんの幸せな日々がずっと続きますように──



fin.

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