俺の為に作ってくれ

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翌日。

今日は久しぶりに朝から仕事に出た。

昨日の動画のこともあり、いつもより緊張する私。

下準備が終わり時刻は開店10分前。

そろそろ鍵を開けないと…と思うと、コンコンと店の扉の方からノックの音が聞こえた。

『…としくん！』

と｢おはよ｣

『おはよう。来るの早かったね』

と｢まだ撮影時間じゃないから来れた｣

『そうなんだ』

朝からとしくんが来てくれて安心した私。

と｢俺裏で編集してるから、何かあったら呼べよ｣

『うん。わかった』

としくんが店のホール裏に行くと、時刻は開店の10時。店の鍵を開けるとぞろぞろとお客がやって来た。

『いらっしゃいませー』

客｢あなたがとしみつくんと付き合ってる子？｣

いきなりとしくんの交際について聞いてきたお客さん。昨日の動画を見て来るのは想定してたけど…

『そ、そうです』

また嫌なこと言われてとしくんに迷惑かける…！
私がそわそわしてると、思いがけない言葉をかけてきた。

客｢おめでとうございます！お幸せになってください！｣

『あ、ありがとうございます』

声をかけてきたお客さんは私達の交際に反対なく祝福してくれた。

その後も続々とお客さんがやって来て批判もなく｢おめでとう｣や｢彼女さん可愛い｣などの声があり、一安心した。

時刻は昼過ぎ。

お客さんの数が少なくなってきた頃、としくんが私の方にやって来た。

と｢そろそろ撮影だから行ってくる｣

『うん。わかったよ』

と｢今のところ何も無くて安心したよ｣

『うん。皆優しくて嬉しいよ』

と｢そっか。終わったらすぐ戻ってくるから｣

『いってらっしゃい。頑張ってね!!』

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