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【任侠散歩#〇】〜五平餅と別れ〜





任侠


仁義を重んじ困っている人を助ける為に体を張る精神


この時代に仁義を重んじる三人がいた


鈴木組組長(親分) トシ


鈴木組若頭 シバ


鈴木組組員(蚊取線香の鉄砲玉の喧嘩師) テツ


鈴木組の三人が今日も商店街を散歩する


任侠散歩


と「今日も散歩するで」

[久々の散歩だコルァ!]

し「久しぶりですねー」

て「もう無いって言ってたのに散歩できて嬉しいです」

と「てか、アンタらグラサンとマスクで全然顔が見えへんで」

[ウイルス対策でマスク使用(しかも黒)]

と「普通の白いの無かったんか?」

し「すいやせんアニキ。黒と別のやつしか売ってなくて」

と「別のやつ?なんや?」

し「こう…クマとか可愛い動物の口が描かれてるやつ」

て「プッwww」

と「クマ…悪くねぇな。今度買ってこい」

し「ウッス!!」

[組長は可愛いものが好き]

と「にしても少し小腹空いとるから、何か摘めるもん探すかのぉ」

し「アニキ!あそこに和菓子屋がありやすぜ!」

て「店の前に女の子もいますぜ。ちょっと聞いてみます」

[お店の前で掃除してるお姉さん発見]

先走って店員の方に行くテツ

て「おいねーちゃん!」

『はい?……ヒィ!?』

て「ここねーちゃんのシマかい?」

『シ…シマ…ですか?』

[お姉さん大ピンチ!!]

と「おいテツ!お姉さん怖がっとるじゃねーか!!」

て「俺はただここのシマのもんか聞いただけで…」

と「グラサンと黒マスク姿を見てると誰もが怖がるやろがい!」

て「す、すいやせん!(土下座)」

と「悪かったのう。うちの馬鹿が驚かせてしまったの」

『いえ、大丈夫です』

と「お姉さんここの店員さんか?」

『は、はい』

と「少し小腹空いていてな。ちょっくら中に入ってもええか?」

『はい。どうぞ』

し「したら、アニキ入りやしょっか」

と「あぁ。そうだな。だがテツ、お前にはやる事がある」

て「へい。なんでしょう?」

と「テメェは店の前の掃除だ」

て「掃除…っすか?」

と「お姉さんが掃除してるとこを邪魔したから、代わりにお前が掃除しろ」

て「アニキ!それは黒マスクを用意した─」

し「テツ、アニキがこう言うなら自分から掃除をやらんかい」

て「…へい!喜んで掃除します!」

と「そんじゃ、その間に和菓子でも見とるか」

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2021年8月18日 22時

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