03.としみつside ページ3
とある日曜日。
今日もいつものメンバーで動画の撮影をしてる。
某ウイルスの影響で最近は家の中で撮影で、外出は勿論、外食は以前より減っている。
そろそろ俺の好物である五平餅が恋しくなってきたなぁ。最後に食べたのはいつだっけだ?と考えていると腹の音が鳴った。
時計を見るとちょうど正午を指していた。今日は寝坊して、おまけに朝飯も食えず集合時間に1時間も遅刻してしまった。撮影場に来てから俺の腹の音が止まらねぇ……
そう思っていると、片手でビデオカメラを持った虫さんが大声を出した。
虫「──アチマレエェェェェェェ!ッ!」
虫さんの大声を聞いた俺たちは虫さんの所に集まる。
しかもビデオカメラを持っているということはサブチャンでも撮ってるのかと察知した。
虫「お昼ご飯の時間です。今いくとが色んなお弁当を買ってきてくれました。」
て「お!いくと紹介して!」
高校の後輩であるいくと…ならぬニトロ爆がさっき買ってきた弁当を袋から出し、1つずつ紹介していく。
ニ「まず最初は…ハンバーグ弁当!」
て「じゃあ俺ハンバーグ弁… 虫「全部紹介してからね」」
ニ「2個目が…ステーキ弁当!」
し「これもーらい!」
虫「全部紹介したらって言ったでしょ!」
なんだかんだと他の弁当も紹介していく。
他にもカツ丼、親子丼、天丼、チキン南蛮弁当と紹介された。
俺的にはハンバーグ弁当の気分だなーと思ってたら、俺はある事に気づいた。
弁当1個足りなくね?
弁当の数は6個。今ここに居るのは7人。
あからさまに1個足りねー気がする。
もしや1人だけ昼抜きかと思い、俺はいくとに聞いてみた。
と「なぁ、弁当1個足りねーんだけど」
て「ホントだ!もしかして1人だけ飯抜き!?」
ニ「いやいや、ちゃんとありますよ。……7個目のお弁当はこちらです」
そう言って、いくとが袋から出したのは五平餅だった。
て「五平餅じゃーん!!」
り「ちょ…五平餅だけは腹が持たんて!」
し「五平餅食いてぇ〜」
と「うっせ!五平餅をバカにすんな!」
ゆ「五平餅奉行が怒った笑」
俺はチラッと五平餅の方を見ると、その五平餅はいい焦げ目や味噌ダレの匂いがして美味しそうに見えた。
食べてみたい……
いやいや!でも今回は普通に弁当を食いたいから、ここは正々堂々とジャンケンしないと
て「んじゃ、ジャンケンしますよー」
「「「「「「「最初はグー、ジャンケン………」」」」」」」
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作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2021年8月18日 22時