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2人きりになるも沈黙が続く。
ここは何を話せば……
と「……頭部裂傷と打撲…」
『えっ……』
と「頭は少し縫ったけど刺し傷は幸い無かったしあのストーカーも捕まった」
『そうですか……』
と「ところでお前また寝不足だったりしなかったか?」
『寝不足……?あー……としみつさんとスタジオで泊まる日から全く寝てないですねー』
と「だからか!救急車でスヤスヤ寝やがってよ!!意識失ったんじゃねぇかと思ってたらいびきをかきながら寝やがって……!!」
『す、すみません!!』
救急車の中でいびきをかきながら寝てるなんて恥ずかしい……けど私他にも何か……
『な…何やったか覚えてないんですが、その様子だとまた迷惑かけたんですね……すみません』
と「はぁ……お前はいつも『すみません』ばかりだな。俺がそうさせてるかもしれねぇが」
としみつさんはそっと私の頬に触れ私の目を見つめる。
と「無事とは言えねぇけど助かって良かった」
『としみつさん……』
と「……ったく、守るつもりが逆に庇われて怪我させて……こんな情けねぇ思いしたの初めてだよ。それにとんでもない約束までしちまったし」
『え……?』
約束……私そんな事言ったっけ?うーん……思い出せない
『約束……なんてしましたっけ?それもよく───ッ』
私は思い出そうとすると、としみつさんは私の顎に手を添え私の唇ととしみつさんの唇が重なった。
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作者名:コロッケ | 作成日時:2023年11月1日 5時