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バディになって少し経った頃、東海オンエアは多忙な日々を送っていた。
と「1時間経ったら起こせ。でも急な仕事が入ったら直ぐに声かけろよ」
『わかりました!』
そう言い残してとしみつさんのは仮眠室へと入っていった。
今もネタ会議の真っ最中なんだけど…今としみつさんは多分凄く具合悪いと思う
気持ちの上では休ませてあげたいんだけど、ネタ会議の後も別件の仕事があるし……
私はやっぱりバディだから彼の事が……
て「なーにナリちゃん深刻?としみつと仮眠室で何かあった?」
『へ!?あるわけないですよ!!』
メンバーからからかう声も聞こえたが、決してバディとして心配してるだけですから!!
そんなこんなでお約束の1時間経ち、私は彼が寝ている仮眠室の扉をノックした。
『としみつさーん。としみつさん起きてくださーい』
再度声をかけるも向こうからは物音一つ聞こえない。まだ寝てるのかな……?
『としみつさーん。時間です。起きてくださいよー』
扉をノックしてしばらくしても中から出て来る様子はなかった。中で何かあったのだろうか…私はゆっくり扉を開けて部屋へ侵入する。
『失礼しまーす…』
と「Zzz……」
としみつさんは疲れていたのか、ベッド上でスヤスヤと眠っていた。余程疲れていたんだね。
私はとしみつさんの寝顔を眺めていると、少しずつ目線が唇へ…
あの唇で私の……ッ
いやだから!なんで今思い出す‼︎
治療と称してファーストキスをとしみつさんに持っていかれてしまった。
…のみならず、東海メンバー・先輩バディさんにそれがバレた。
そのおかげか私ととしみつさんはすっかり、からかいの種だ。
としみつさんは…きっと後悔してるんだろう
面倒臭いことになったって
私は……正直未だに戸惑ってるんだ。
このままバディとして活動していいのか、辞めてとしみつさんのこと諦めるか…
と「う……」
『はっ!としみつさん!』
としみつさんが目を覚ました。
だが少しフラつく様子が…
『としみつさん、ちょっと失礼しますね』
私はとしみつさんの額に手を当てると──
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作者名:コロッケ | 作成日時:2023年11月1日 5時