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としみつside
て「それでは!!期待の新人ナリちゃんのご活躍を願って──」
「カンパーイ!!」
とうとう始まった歓迎会。
俺は彼女の見張りをする為隣の席に着いた。
Aはチラチラと俺の方を見てるが、きっと「なんで隣にいるんだろ」と思ってるんだろ。
それにAの手には既に注がれてるビール。乾杯の音頭の時に少しずつ飲んでいた。
と「……お前その1杯だけにしておけよ。あとはノンアルで我慢しろ。またぶっ倒れたら堪らない」
『えっ!?何でですか!?というかまたって何!?』
と「それは自分に聞くんだな」
『そんなぁ……』
虫「ナリちゃーん。てつやが呼んでるよー」
『今行きまーす!』
虫さんがAを呼んで席を外してしまった。
きっと俺と一緒にいるから、わざと席を外したに違いない。
虫さん達とは席が離れててあんまり見えねぇ。
まぁお告げくらいは言ったから少しは信じてやるか。
俺は1人大人しく飲んでると隣にいた高岡さんが話しかけてきた。
高岡さん「としみつさんがこんなに大河さんの事見てくれてバディ共々感謝してます」
と「そうなんすか?」
バジマ「そうですよ!俺も大河ちゃんみたいに鍛えてくださいって言えばよかったかなぁって」
サイクロン「そーそー。手取り足取りレクチャーしてもらってね」
と「手取り足取りって……」
それよりアイツはどうなってんだ?
俺はチラッとAがいる方へ目を向けると、てつやにお酌していた。問題なさそうだ。
バジマ「で、実際どうなんすか大河ちゃんとは?」
と「は?」
バジマ「だって可愛くないっすか?5年間も自分の事追っかけてきて、今もまた……」
サイクロン「あの告白思い直しても──とか」
と「はぁ?んなわけあるか!!」
俺はコップに入ってるビールを一気飲みし、大声でを呼び戻した。
と「おい──」
『なんですかあ!?』
大声で返され、何だ?と彼女の表情を見ると、そこには思いっきり酔っ払った表情を浮かべていた。
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作者名:コロッケ | 作成日時:2023年11月1日 5時